岐阜新聞 映画部

いま、どこかで出会える作品たち

theater somewhere

琵琶湖畔にある絶景をロビーから満喫できる映画館

2020年08月05日

大津アレックスシネマ(滋賀県)

【住所】滋賀県大津市浜町2-1 浜大津アーカス4F
【電話】077-527-9616
【座席】スクリーン1:248席 スクリーン2:118席 スクリーン3:101席 スクリーン4:204席 スクリーン5:152席

 国内最大の面積を誇る琵琶湖を歌った「琵琶湖周航の歌」の中で歌われている滋賀県大津市。京都から琵琶湖線で10分のところにある大津駅に降りると、滋賀県の県庁所在地にも関わらず駅前はとても静かで、街全体に凛とした空気が漂っている。早朝の駅から真っすぐ伸びる大きな通りを歩くと、緩やかな坂の向こうに大きな琵琶湖が広がって見える。

 そんな琵琶湖を一望できる絶好のロケーションに5スクリーンを有するシネマコンプレックス「大津アレックスシネマ」がある。とにかく、ロビーから臨む眺望は国内トップクラスと言っても良いほど。高い位置から琵琶湖畔の公園と遊覧船乗り場まで見渡せるのだから正に特等席だ。天気の良い日は、上映時刻までずっと窓ガラスに張り付いて船を見ている子供もいるほど。「琵琶湖周辺の施設でもこれほどの展望は無いですよ」と支配人の松岡昇平さんも自負する。

 「大津アレックスシネマ」は、1998年に琵琶湖ホテルと京阪電気鉄道が共同計画で設立された複合商業施設に併設された東宝のシネコン1号館「浜大津アーカスシネマ」が前身。2008年に近畿地方を中心にシネコンを展開する(有)アレックスに営業譲渡され、現在の館名で再オープンした。「おもてなしの心を大切にする」という企業理念の下、地元密着型のシネコンとして親しまれている。

 近年のシネコンと異なり、5スクリーンの場内全てが異なった内装デザインとなっているのがユニークなところ。円形の場内から半円形、縦長の場内など、それぞれがまるで玩具箱のようで、映画が始まるまでの待ち時間は大人でもワクワク…つい童心に戻ってしまう。琵琶湖のさざなみを彷彿とさせる流線型のデザインが施されたロビーに置かれている展示物やポップは、全てスタッフによる手作り。映画の面白さをお客様に伝えるために、支給された宣材だけではなく、実際に映画を観たスタッフが自分の言葉で、おススメのポイントを書いている。「スタッフは映画好きが多いので、ポップの言葉は生の映画ファンの声と思って結構ですよ」と松岡さんは自負する。

 歴代の観客動員数第1位は『花より男子ファイナル』で、それまでは『ナースのお仕事 ザ・ムービー』だった事からも、若者向けテレビドラマの映画化作品に人気が集まっているのが分かる。今も語り種なのが『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』で、早朝から4階から2階まで延びた来場者の列が、チケットが完売する夕方まで途切れなかった事だ。また他にもコチラでは地方のシネコンでは観られない変わった映画も積極的に取り入れるようにしており『グリーン・インフェルノ』や『ソーセージ・パーティー』といったエッヂの利いたキワモノが名を連ねたり、ギャガの配給作品ばかり5本週替わりで上映するギャガ祭りを開催したりと果敢に挑戦を続けている。

 そのおかげで最近では、ちょっと面白い事をやる映画館と認知されるようになり、常連のお客様から「こういうシネコンがあっても良いね」と言ってもらえるようになった。何を観ようか迷ったら何はともあれ、予備知識無しで「大津アレックスシネマ」にぶらりと立ち寄って、スタッフのオススメを眺めてから決めてみると、きっと思いがけない映画との出会いがあるかも知れない。


出典:映画館専門サイト「港町キネマ通り」
取材:2018年8月

大津アレックスシネマのホームページはこちら
https://alex-cinemas.com/otsu/

語り手:大屋尚浩

平成12年から始めた映画館専門サイト「港町キネマ通り」にて全国の映画館を紹介している。自ら現地に赴き、取材から制作まで全て単独で行う傍ら、平行して日本映画専門サイト「日本映画劇場」も運営する。

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語り手:大屋尚浩

平成12年から始めた映画館専門サイト「港町キネマ通り」にて全国の映画館を紹介している。自ら現地に赴き、取材から制作まで全て単独で行う傍ら、平行して日本映画専門サイト「日本映画劇場」も運営する。

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