岐阜新聞 映画部

映画にまつわるエトセトラ

Rare film pickup

堤幸彦監督のマイベストテン選出。面白作品めじろ押しだ

2022年03月24日

堤幸彦監督作品マイベストテン

©1999,2006 浦沢直樹 スタジオナッツ/小学館 ©2008 映画「20世紀少年」製作委員会

©2021 映画「truth 姦しき弔いの果て」パートナーズ

小ネタ満載ギャグ多彩、シュールな笑いとシリアスな映画

堤幸彦監督は私にとって縁の深い名古屋市千種区田代学区の出身だ。そして私の映画仲間が女優をしている名古屋のシニア劇団「子々孫々」や歌謡劇団「女の一生」のプロデュースもされており、とても身近に感じる存在である。

また3個上なので映画原体験も共通するだろうし何より堤監督の小ネタ満載ギャグ多彩、シュールな笑いとシリアスな映画には大いに楽しませていただいてきた。

その監督作が数えて50本ということで私が劇場で観た堤幸彦監督のマイベストテンを選出した。

第1位 『20世紀少年』3部作(08/09) 「バッハハーイ」で私の心を鷲掴み。子どもの頃の情景が蘇る昭和33年生まれにはたまらない傑作シリーズ。一緒に観に行って感動していた息子も今や電車の運転士だ

第2位 『天空の蜂』(15) 原発爆破を予告するテロリストとそれを阻止する人たちとの攻防で、原発タブーに切り込んだ問題作。ロシアによるウクライナへの原発攻撃をみれば、この映画の先見性に目を見張るのだ

第3位 『くちづけ』(13) 障害を持つ当事者と親との関係、その親が死んだ後の将来の不安に対し支援者はどう関わっていけばいいいのか?私にとってトラウマになっている映画

第4位 『明日の記憶』(06) もし自分が若年性アルツハイマーだと診断されたら受け入れられるだろうか?愛の深さには感動するが自分には自身が無い。うっとうしがられる予感しかしない

第5位 『自虐の詩』(07) "ちゃぶ台返し"に憧れるが自分には出来ない。しかしどうしてこうもダメンズはモテるのか?誰か説明してくれ!

第6位 『望み』(20) 加害者か?被害者か?SNS等により無責任な憶測で追い詰められていく家族。恐ろしい世の中だ

第7位 『イニシエーション・ラブ』(15) 予測しづらいストーリーと切れのあるトリックで心地よく騙されました。上手い!  

第8位 『溺れる魚』(01) 二転三転のストーリーとクセが強いキャラ。これぞ王道娯楽映画。見事!

第9位 『ARASHI Anniversary Tour 5×20』(21) 私が大好きなセカオワや尾崎豊のライブフィルムよりもずっと上手く出来ていて悔しいが面白い

第10位 『truth 姦しき弔いの果て』(22) 女3人のワンシチュエーション会話劇。佐藤二朗のモテっぷりは映画の枠を超えている。羨ましい!

語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

©2021 映画「truth 姦しき弔いの果て」パートナーズ

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語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

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