岐阜新聞映画部映画館で見つけた作品ドライブアウェイ・ドールズ B! 巻き込まれ型犯罪コメディロードムービー 2024年07月12日 ドライブアウェイ・ドールズ ©2023 Focus Features. LLC. 【出演】マーガレット・クアリー、ジェラルディン・ヴィスワナサン、ビーニー・フェルドスタイン、ジョーイ・スロトニック、C・J・ウィルソン、コールマン・ドミンゴ、ペドロ・パスカル、ビル・キャンプ、マット・デイモン 【監督・脚本・製作】イーサン・コーエン コーエン兄弟の弟イーサンの初単独監督作品 "ドライブアウェイ" は車の配送のこと。 自由奔放なジェイミーと、真面目で固物なマリアンの凸凹恋人コンビは、パッとしない日常にうんざりしていた。 そんなある日、車の配送という仕事にありつく。それは、日常からの脱出=ドライブの旅を兼ねた、一石二鳥の好機に思え、仕事の中身まで考えもしないで飛びついてしまう。 アメリカ縦断のドライブはスタートするが、すぐに、配送物件の車のトランクに、「聞いてないよ〜!」の、ジェラルミンの怪しげなスーツケースが鎮座しているのを発見する。 監督、脚本(=トリシア・クックと共同)は、コーエン兄弟の弟イーサンが務めた。 コーエン兄弟は、低予算のインディーズ映画のデビュー作『ブラッド・シンプル』(1984年/日本公開1987年)から早くも注目され、第2作の『赤ちゃん泥棒』(1987年/日本公開1988年)からは、ハリウッドの大手スタジオと契約を結び映画作家のキャリアを順調にスタートさせた。1991年の『バートン・フィンク』(日本公開92年)は、同年のカンヌ映画祭で最高賞パルムドールに輝き、知名度は国際的に広がった。アカデミー賞では、『ファーゴ』(1996年)で脚本賞、『ノーカントリー』(2007年/日本公開08年)は、作品、監督賞など4部門で受賞した。 作品の題材は犯罪ものが多く、時に誘拐や恐喝が絡む。そこにはハードボイルド的なものへの傾倒か見られ、その作風を簡単に言い換えれば、コメディ要素が濃厚なスリラー、またはその逆の言い方が当てはまる。初期の作品では兄のジョエルが監督、脚本がイーサンと別々にクレジットされていたが、実情は何も共同作業であった。 車のトランクにあったスーツケースには、思わぬ "ブツ" が入っていて、2人はその持ち主であるギャングたちに追われることになる。そこへ更にジェイミーの元カノの警察官や上院議員まで巻込んでの大騒ぎ。アメリカンニューシネマの系譜と、その後の "女性映画" を思わせる犯罪コメディは、コーエン兄弟作品らしいが、デジャブ感からは抜け出せない。 語り手:覗き見猫映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。 100% 観たい! (5)検討する (0) 語り手:覗き見猫映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。 2024年09月26日 / どら平太 日本映画黄金時代を彷彿とさせる盛りだくさんの時代劇 2024年09月26日 / 潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断 助けを求める人はもはや敵ではなく、ただの人間だ 2024年09月26日 / 潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断 海の男たちが下す決断を描くヒューマンドラマ more 2023年10月11日 / シネマハウス大塚(東京都) かつての映画青年たちが集まって立ち上げた映画館 2020年04月15日 / シネマトーラス(北海道) 流浪の映画青年が作り上げた北の映画館 2020年07月15日 / ユジク阿佐ヶ谷(東京都) ハリネズミのイラストが出迎えてくれる映画館 more
コーエン兄弟の弟イーサンの初単独監督作品
"ドライブアウェイ" は車の配送のこと。
自由奔放なジェイミーと、真面目で固物なマリアンの凸凹恋人コンビは、パッとしない日常にうんざりしていた。
そんなある日、車の配送という仕事にありつく。それは、日常からの脱出=ドライブの旅を兼ねた、一石二鳥の好機に思え、仕事の中身まで考えもしないで飛びついてしまう。
アメリカ縦断のドライブはスタートするが、すぐに、配送物件の車のトランクに、「聞いてないよ〜!」の、ジェラルミンの怪しげなスーツケースが鎮座しているのを発見する。
監督、脚本(=トリシア・クックと共同)は、コーエン兄弟の弟イーサンが務めた。
コーエン兄弟は、低予算のインディーズ映画のデビュー作『ブラッド・シンプル』(1984年/日本公開1987年)から早くも注目され、第2作の『赤ちゃん泥棒』(1987年/日本公開1988年)からは、ハリウッドの大手スタジオと契約を結び映画作家のキャリアを順調にスタートさせた。1991年の『バートン・フィンク』(日本公開92年)は、同年のカンヌ映画祭で最高賞パルムドールに輝き、知名度は国際的に広がった。アカデミー賞では、『ファーゴ』(1996年)で脚本賞、『ノーカントリー』(2007年/日本公開08年)は、作品、監督賞など4部門で受賞した。
作品の題材は犯罪ものが多く、時に誘拐や恐喝が絡む。そこにはハードボイルド的なものへの傾倒か見られ、その作風を簡単に言い換えれば、コメディ要素が濃厚なスリラー、またはその逆の言い方が当てはまる。初期の作品では兄のジョエルが監督、脚本がイーサンと別々にクレジットされていたが、実情は何も共同作業であった。
車のトランクにあったスーツケースには、思わぬ "ブツ" が入っていて、2人はその持ち主であるギャングたちに追われることになる。そこへ更にジェイミーの元カノの警察官や上院議員まで巻込んでの大騒ぎ。アメリカンニューシネマの系譜と、その後の "女性映画" を思わせる犯罪コメディは、コーエン兄弟作品らしいが、デジャブ感からは抜け出せない。
語り手:覗き見猫
映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。
語り手:覗き見猫
映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。