岐阜新聞 映画部

いま、どこかで出会える作品たち

Meet somewhere

美川憲一さんと街との関係は、嫉妬するほど羨ましい

2024年07月09日

柳ケ瀬ブルース

©東映

【出演】梅宮辰夫、野川由美子、大原麗子、美川憲一 ほか
【監督】村山新治

1967年(昭和42年)の岐阜の風景が懐かしい

私は愛知県民であるが、岐阜県に絶対勝てないのが「ご当地ソング」である。竜鉄也さんの「奥飛騨慕情」や五木ひろしさんの「長良川艶歌」などその枠を超えた大ヒット曲は羨ましい限りだが、そもそも「ご当地ソング」の走りとなったのは美川憲一さんの「柳ヶ瀬ブルース」(1966)である。

美川さんが一躍スターダムへ駆け上がったミリオンセラーで、原点の地として柳ヶ瀬には今まで何度も街おこしイベントに来ていただいており、今回もまた岐阜高島屋が7月末に閉店するのに合わせて応援しにきていただけたのだ。歌手と街との素晴らしい関係は、嫉妬してしまうほど羨ましい。

それに合わせ岐阜土地興行創立100周年記念としてロイヤル劇場で公開されているのが、梅宮辰夫さん主演の東映映画『柳ヶ瀬ブルース』(1967)である。今回の上映のために土地興さんが費用を負担してニュープリントでの上映が実現、さっそく初日に観てきたが新作映画のクオリティである。

梅宮辰夫さんが演じるのは名うてのプレイボーイでバーテンダー。次から次と女に手を出してはもめ事を作ってしまうクズ男の役柄だ。いまの基準で見ればアウトだし、それこそ「不適切にもほどがある!」世界観だが、そこは昭和レトロとして許していただきたい。

その梅宮さんの故郷が岐阜という設定で、新宿と柳ヶ瀬が舞台となっている。丸みを帯びた先頭形状の0系新幹線に乗って、周りになにもない岐阜羽島駅にやってくる。田んぼの真ん中に忽然と聳え立つ岐阜県庁や、金華山ロープウェイに岐阜城、そして岐阜丸物がチラッとみえる柳ヶ瀬商店街。

私はその頃の岐阜は知らないが、年配の岐阜県人には堪らない風景だろう。喋るセリフが謎の名古屋弁風というのはいただけないが、それは我慢しましょう。

一番の驚きはギターを持って歌う美川憲一さんだ。完成された美青年という感じ、いまの美川さんもいいが若い頃もいい男なのだ。

語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

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語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

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