岐阜新聞 映画部

いま、どこかで出会える作品たち

Meet somewhere

ユニークな生き様、元気がもらえるドキュメンタリー

2024年05月23日

漫才協会 THE MOVIE 〜舞台の上の懲りない面々〜

©「漫才協会 THE MOVIE 〜舞台の上の懲りない⾯々〜」製作委員会

【出演】青空球児・好児、おぼん・こぼん、ロケット団、宮田陽・昇、たにし、U字工事、ねづっち、大空遊平、はまこ・テラこ、錦鯉、ビートきよし、爆笑問題、サンドウィッチマン
【監督】塙宣之

推しの芸人さんを見つけましょう

コロナが落ち着いたここ2年、正月3が日には大須演芸場の新春特別寄席に行って初笑いを楽しんでいる。地元名古屋の登龍亭一門の落語もいいが、2年連続爆笑をかっさらっているのが、漫才協会所属の大御所“おぼんこぼん”と“コント山口君と竹田君”である。生の舞台は桁違いの面白さだ。 本ドキュメンタリーの監督を務めるのは、M1グランプリで優勝はないものの審査員に抜擢されている“ナイツ”の塙宣之さん(46)で、漫才協会の会長でもある。

漫才を中心としたいろもの寄席・浅草東洋館に出演しているベテランの師匠連の面白エピソードは、ナイツの漫才やビートたけしの喋りで前から興味を持っていたが、このドキュメンタリーを見ていると芸の面白さ以上に生き様がユニークで、こちらも元気になってくる。

「売れてやる!」という執念よりも、「漫才が好きで辞められない」という執着の方が強くて、みなさん"ギラギラ"よりも"ひょうひょう"という感じで、むしろカッコイイのだ。

“大空遊平・かほり”の夫婦漫才で一世を風靡した大空遊平師匠は、離婚後コンビ解消で漫談をやっていたが、酔っぱらった上の事故で右腕を亡くしても義手をつけて復帰。いやはや生きていくバイタリティがもの凄い。

離婚してもなお夫婦漫才を続ける“はまこ・テラこ”は、自虐ネタで笑いを誘うが、驚くべきはいまだ一緒に暮らして一緒の布団で寝ていることだ。夫婦なのかビジネスパートナーなのか?訳が分からない。

若手代表は結成3年の“ドルフィンソング”だ。M1グランプリ1回戦敗退が続くが、漫才協会の期待の星なのだ。頑張ってほしいし、応援します。

そして最も印象に残るのが、漫才協会に会費だけ払い続けている幻の師匠、高峰コダマさん宅への突撃訪問だ。言動もぶっ飛んでいる破天荒なこの師匠、リスペクトしたくなってくる。

笑う門には福がくる。推しの芸人さんを見つけましょう。

語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

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語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

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