岐阜新聞 映画部

いま、どこかで出会える作品たち

Meet somewhere

3部作の過去を語り後へ繋ぐ要の物語

2023年12月11日

インファナル・アフェアII 無間序曲 4K

©2003 Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved.

【出演】アンソニー・ウォン、エリック・ツァン、エディソン・チャン、ショーン・ユー、カリーナ・ラウ
【監督】アンドリュー・ラウ、アラン・マック

香港映画の完成度が見える優れた撮影や音楽

『インファナル・アフェア』は日本のみならず世界的なヒットを記録した。

マフィアのボスの命令で警察学校へ送り込まれたラウと、警察学校を退学になりマフィア組織への潜入捜査官になるヤン。

運命を分つ2人の若者の10年に及ぶ物語。

ラウを演じるアンディ・ラウ、ヤンを演じるトニー・レオン。その若き日は、回想のかたちで描かれ、別の役者が演じている。

今、思えば、初見の時の直感では、アンディとトニーのキャスティングは逆なのでは? という杞憂があったことを告白しなければならない。

特に、トニー・レオンは、それまでの『非情城市』(ホウ・シャオシェン監督/1989年/日本公開90年)、『欲望の翼』(ウォン・カーウァイ監督/1990年/日本公開92年)などで多彩な役柄をこなしていたとはいえ、出生の秘密を抱えながらも、悪を強調する役は似合わないと思い込んでいたのだが、それは要らぬ心配だった。

『インファナル・アフェアⅡ無間序曲』は初作では回想部分だった、それぞれがスパイとして送り込まれることになる過程が描かれ、ラウはエディソン・チャン、ヤンはショーン・ユーが、前作に引き続き若き日を演じている。

謎に包まれたいた人間関係のあやが、スピーディーさの中に盛り込まれたドラマによって、見事に解かれていく巧みな構成。加えて、脇役であったサムとウォンの逸話が、単なる引き立て役ではなく物語に厚みを持たせていく。

マフィア映画の金字塔『ゴッドファーザー』(フランシス・フォード・コッポラ監督/1972年)の続編『ゴッドファーザー PARTⅡ』(1974年/日本公開75年)とよく似たつくりなのは指摘できるが、初作のヒットに便乗した二番煎じとは思えない独自性が素晴らしい。

ー後に知ったことだが、作品は初めから3部作として想定されていたものだったらしい。

先に待ち受ける結果を知っていても、そして最終章へと繋ぐ、優れた続編である。

語り手:覗き見猫

映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。

観てみたい

100%
  • 観たい! (2)
  • 検討する (0)

語り手:覗き見猫

映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。

ページトップへ戻る