岐阜新聞映画部映画館で見つけた作品インファナル・アフェアII 無間序曲 4K B! 若き日のヤンとラウの青春物語、無間道への序曲だ 2023年12月11日 インファナル・アフェアII 無間序曲 4K ©2003 Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved. 【出演】アンソニー・ウォン、エリック・ツァン、エディソン・チャン、ショーン・ユー、カリーナ・ラウ 【監督】アンドリュー・ラウ、アラン・マック 前作で伏せられていた謎が、どんどん明かされていく 『インファナル・アフェア』3部作の第1作はリアルタイムで観ているが、2作目と3作目は今回の4K版で初めて観た。岡崎のシネコンで一挙に順番に観たのだが、こういう観方は大学生の時の『仁義なき戦い』5部作をオールナイトで一挙に観て以来である。 第2部の『Ⅱ無間序曲』は、ヤンが香港警察→黒社会、ラウが黒社会→香港警察へ潜入する迄の前日譚である。 舞台は前作から遡ること11年前の1991年。前作で若き日を演じていたヤン(トニー・レオン)役のショーン・ユーとラウ(アンディ・ラウ)役のエディソン・チャンが主役になるので、役柄的には全く違和感が無い。 内容も、前作の大ヒットから急遽作られた上げ底の作品などではなく、予定されていたかのように用意周到なストーリーとなっており、前作とは違った楽しみ方ができる青春物語でもあり、"無間道"の序曲でもあるのだ。 この2人が主役であることは間違いないが、メインは2人のボスである香港警察のウォン警視(アンソニー・ウォン)と、まだ黒社会の一幹部に過ぎないサム(エリック・ツァン)だ。前作でも強烈なインパクトを放っていたが、主演の2人が若手だけに今回はより上手さと凄さが際立ってみえる。 黒社会のトップだったクワンが何者かに殺されたあと、その長男ハウ(フランシス・ン)が後継者となり真犯人を探すのが物語の骨子だが、サムを含む幹部たちの疑心案義と暗躍、裏切りを描くのは、優れたシリーズものに共通する展開だ。 サムの妻マリーに惚れて彼女のために何でもするラウと、ハウと異母兄弟であるヤン。さらに敵対関係ではあるが、お互いを認め合っているウォン警視とサム。 前作では伏せられていた出自や関係性が、どんどん明かされていく。謎解きの爽快さもあり、その答えも無理矢理感はなく納得ができる説明だ。 キネ旬12位、読者9位。1作目に劣らず高く評価されている2作目である。 語り手:ドラゴン美多中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。 100% 観たい! (7)検討する (0) 語り手:ドラゴン美多中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。 2024年07月23日 / 青春18×2 君へと続く道 切なさ溢れる抒情的恋愛映画の秀作 2024年07月22日 / 青春18×2 君へと続く道 ピュアな恋を描いた大人のラブストーリー 2024年07月22日 / 青春18×2 君へと続く道 初恋の思いを辿る台湾=日本合作恋愛映画 more 2024年07月03日 / T・ジョイ稚内(北海道) 日本最北の街にある映画館は冬でもホットな場所だ。 2019年09月18日 / テアトル蒲田/蒲田宝塚 キネマの天地にある映画館は街の人々を笑顔にする 2024年01月24日 / 【思い出の映画館】吉祥寺バウスシアター(東京都) 面白い事なら何でもやっちゃうエンタメ三昧の映画館 more
前作で伏せられていた謎が、どんどん明かされていく
『インファナル・アフェア』3部作の第1作はリアルタイムで観ているが、2作目と3作目は今回の4K版で初めて観た。岡崎のシネコンで一挙に順番に観たのだが、こういう観方は大学生の時の『仁義なき戦い』5部作をオールナイトで一挙に観て以来である。
第2部の『Ⅱ無間序曲』は、ヤンが香港警察→黒社会、ラウが黒社会→香港警察へ潜入する迄の前日譚である。
舞台は前作から遡ること11年前の1991年。前作で若き日を演じていたヤン(トニー・レオン)役のショーン・ユーとラウ(アンディ・ラウ)役のエディソン・チャンが主役になるので、役柄的には全く違和感が無い。
内容も、前作の大ヒットから急遽作られた上げ底の作品などではなく、予定されていたかのように用意周到なストーリーとなっており、前作とは違った楽しみ方ができる青春物語でもあり、"無間道"の序曲でもあるのだ。
この2人が主役であることは間違いないが、メインは2人のボスである香港警察のウォン警視(アンソニー・ウォン)と、まだ黒社会の一幹部に過ぎないサム(エリック・ツァン)だ。前作でも強烈なインパクトを放っていたが、主演の2人が若手だけに今回はより上手さと凄さが際立ってみえる。
黒社会のトップだったクワンが何者かに殺されたあと、その長男ハウ(フランシス・ン)が後継者となり真犯人を探すのが物語の骨子だが、サムを含む幹部たちの疑心案義と暗躍、裏切りを描くのは、優れたシリーズものに共通する展開だ。
サムの妻マリーに惚れて彼女のために何でもするラウと、ハウと異母兄弟であるヤン。さらに敵対関係ではあるが、お互いを認め合っているウォン警視とサム。
前作では伏せられていた出自や関係性が、どんどん明かされていく。謎解きの爽快さもあり、その答えも無理矢理感はなく納得ができる説明だ。
キネ旬12位、読者9位。1作目に劣らず高く評価されている2作目である。
語り手:ドラゴン美多
中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。
語り手:ドラゴン美多
中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。