岐阜新聞 映画部

いま、どこかで出会える作品たち

Meet somewhere

マニアックな映画作家の素顔に迫るドキュメンタリー

2023年09月12日

クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男

© 2019 Wood Entertainment

【出演】ゾーイ・ベル、ブルース・ダーン、ロバート・フォスター、ジェイミー・フォックス、サミュエル・ L ・ジャクソン、ジェニファー・ジェイソン・リー、ダイアン・クルーガー、ルーシー・リュー、マイケル・マドセン、イーライ・ロス、ティム・ロス、カート・ラッセル、クリストフ・ヴァルツ
【監督・脚本】タラ・ウッド

深入りはないけれど知らないことがわかる構成

クエンティン・タランティーノは、1963年、アメリカ・テネシー州ノックスビルに生まれた。

父親はニューヨーク生まれの俳優、音楽家で、その名のとおり、イタリア系。

母はアイルランド系で、クエンティンを産んだのは、まだ16歳の頃だった。

2人は未婚で、母は出産後まもなく、別の音楽家の男と結婚している。

よって、クエンティンは一度も実の父には会ったことがない。

母親は大の映画好きで、クエンティンを連れてよく映画館通いをした。

1971年、一家はロサンゼルスへ引越す。土地柄がそうさせたのか、高校の頃から脚本を書き始め、16歳で高校を中退し、劇団に入り演技を学んだ。

映画マニアだった青年は、貪欲に映像世界に没入する事で、映画への道を開いていった。

1992年、長編第1作となる『レザボア・ドッグス』(日本公開93年)を発表。この映画は配給こそミラマックスが請け負う事になったが、製作はインディペンデント、独立資本の自主映画だった。

『レザボア・ドッグス』には、元となる短編がある。この作品を若手発掘に積極的だった俳優のハーヴェイ・カイテルが気に入り、出演を含めた長編化をかって出る。タランティーノは、3週間半で脚本を書き上げ、映画製作はスタートした。

この時、タランティーノ、28歳。

『クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男』は、レンタルビデオ店の店員から映画監督へ駆け上り、独自の世界観で、映画愛をたぎらせる作品を作り続けている、クエンティン・タランティーノの、その作品の魅力と愛される人柄をいくつかの証言で明らかにするドキュメンタリーである。

彼の作品の出演者たち、俳優という肩書きだけではない友人、仲間としての証言が生々しくも楽しいが…生身の本人は何故か登場しない。

語り手:覗き見猫

映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。

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語り手:覗き見猫

映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。

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