岐阜新聞 映画部

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娯楽映画の決定版!超面白い歴史ファンタジー

2023年04月25日

RRR

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【出演】NTR Jr.、ラーム・チャラン
【監督・脚本】S.S.ラージャマウリ

痛快!爽快!乞うご期待!

イギリスの植民地だったインドは、教科書的には1857~58年のインド大反乱から独立運動が始まり、ガンジーやネルーなどが指導する民族運動の高まりから1947年に独立したというのが通り一遍の歴史認識である。

しかし世界史的には無名でもインド独立に欠かせない偉人がいたというのは、本国では有名であろう。本作の主役である、海岸部出身であえて英国警察の一員となるラーマ(1897-1924)(ラーム・チャラン演)と、内陸部出身で民族運動に立ち上がるビーム(1900-40)(NTRJr.演)。

私は予備知識を極力少なくして映画を観る方だが、スクリーンに映し出される荒唐無稽なストーリー、有無を言わさぬアクション、多くは無いがインド映画のド定番の歌って踊るシーンなどに魅了され、2時間59分を一度も飽きることなく最後まで一気に観ることができた。大興奮!

前評判も大好評で町山智浩さんも絶賛したのが観るトリガーだったが、観て損は無かった。頭の中を空っぽにして観れば、何の問題も無いのだ。

本作のS.S.ラージャマウリ監督は、『バーフバリ』2部作で大ヒットを飛ばしているヒットメイカーである。ハリウッド顔負けのCGシーンを使って物語の薄っぺらさを覆い隠す達人でもあり、彼にとって娯楽映画はお手の物。四の五の言わせない迫力で「面白いだろ、どうだ?」と迫ってくる。

  この映画には、ガンジーもネルーも出てこない。ガンジーが提唱したサティーヤグラハ(非暴力・不服従)の精神などクソくらえってな感じで、バッタバッタと敵をなぎ倒す。実に爽快である。

そもそも2人がインド独立運動で活躍していた期間も場所もまったく接点が無く、たらればの歴史ファンタジー映画である。

しかしそんなことはどうでもいいのだ。ハリウッド映画をも凌駕するCGとアクションで、観客をこれでもかと楽しませてくれる。娯楽映画の決定版!乞うご期待!

語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

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語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

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