岐阜新聞 映画部

いま、どこかで出会える作品たち

Meet somewhere

ビー・ジーズ、波乱万丈の生涯。ファン必見のドキュメンタリー

2023年01月23日

ビー・ジーズ 栄光の軌跡

© 2020 Polygram Entertainment, LLC – All Rights Reserved.

【出演】バリー・ギブ、ロビン・ギブ、モーリス・ギブ、アンディ・ギブ、エリック・クラプトン、ノエル・ギャラガー(オアシス)、ニック・ジョナス(ジョナス・ブラザーズ)、マーク・ロンソン、クリス・マーティン(コールドプレイ)、ジャスティン・ティンバーレイク
【監督】フランク・マーシャル

美しいコーラスと優しくメロディアスな旋律

イギリス出身のグループミュージシャンいえば、ビートルズを筆頭にローリング・ストーンズにクイーンにオアシスにレッド・ツェッペリンにと数限りないが、ビー・ジーズはその中ではチョット毛色の変わった存在である。

美しいコーラスと優しくメロディアスな旋律は、ロックとは別のジャンルであり、当時の風潮とは一線を画し独自性を発揮していた。彼らの音楽性は世界的な評価はもちろんだが、日本人の感性にぴったりマッチし、日本においてはロック嫌いの大人たちにも親しみのある存在であったと思う。

本作は、順風満帆の音楽活動とみえて実は波乱万丈の生涯であったという、知られざる裏面史を描いたドキュメンタリーだ。ビー・ジーズの楽曲しか知らない私にとっては、"へえー、まあそうでしょうね""でも三兄弟、よく最後まで続いたね"というのが正直な感想だ。

彼らの音楽に私が最初に触れたのは、映画『小さな恋のメロディ』(1971)だ。中学1年生、映画ファン前夜の頃。当時は"欽ドン"とか"オールナイト・ニッポン"とかラジオに噛り付いていて、その頃よくラジオで流れた主題歌"メロディ・フェア"の美しい旋律には胸をときめかせていた。

この映画、本国イギリスでは酷評されアメリカでも全く話題にならなかったそうだが、日本では大ヒット(キネ旬14位)。去年の11月には主演のマーク・レスター(私と同い年)とトレーシー・ハイドが公開50周年で来日し、インタビューではビー・ジーズへの感謝を述べている。

そしてもちろん彼らを代表するのは『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977)だ。"恋のナイト・フィーバー"とか"ステイン・アライブ"など、全世界に記録的な"フィーバー"を巻き起こす。

しかし、予期せぬディスコ音楽バッシングの標的にされラジオ局からはオンエア拒否!今から見ると妬みと嫉妬しかないのだ。ファン必見のドキュメンタリーである。

語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

観てみたい

100%
  • 観たい! (8)
  • 検討する (0)

語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

ページトップへ戻る