岐阜新聞 映画部

いま、どこかで出会える作品たち

Meet somewhere

希望がテーマの生きる勇気を与えてくれる傑作

2022年12月20日

ショーシャンクの空に 4Kデジタルリマスター版

©1994 Castle Rock Entertainment. All Rights Reserved.

【出演】ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン、ボブ・ガントン、クランシー・ブラウン
【監督・脚本】フランク・ダラボン

アンディはスーパーマンではない。市井の人物だから共感を呼ぶ。

『ショーシャンクの空に』を、1995年6月にピカデリー2でのロードショーで観て以来27年ぶりにCINEXで鑑賞した。細部の記憶は薄れていたが、いま観てもなお生きる勇気を与えてくれる傑作であることに間違いはなかった。

アカデミー賞では7部門にノミネートされたものの『フォレスト・ガンプ/一期一会』に完敗。しかし日本ではキネ旬ベストワンをはじめ、毎日、報知、日本アカデミーで作品賞に輝くなど当時から高い評価を受けていた。

有能な銀行員のアンディ(ティム・ロビンス)が、妻とその愛人を射殺した嫌疑をかけられ、無実を訴えたが終身刑となり、ショーシャンク刑務所に投獄される。その不運な運命にもめげず、自らの境遇を受け入れ、銀行員としての知恵と知識を生かしながら前向きに逞しく生きていく。最後は脱獄に成功した上、所長の不正も暴露する。

今回観て気が付いたのは、アンディは決して神経が図太いわけでなく、刑務所内での理不尽な行為に関して抵抗しつつも、へこたれたり屈することもあることだ。時に弱音を吐きつつ、しかしギリギリを保ちながら簡単には諦めない。そしてティム・ロビンスの常に愁いを帯びた哀し気な顔。これにより、スーパーマンでなく市井の人物として共感を呼ぶのだ。

さらにモーガン・フリーマン(レッド役)の素晴らしさだ。下手すればご都合主義に陥りかねない調達屋という立ち位置を嘘っぽくなく演じている。そしてアンディに対し次第に畏敬の念を抱いていく様子のさりげなさは、映画に説得力を与えている。

映画は「Hope(希望)」がテーマであり、勇気を与えられるセリフも多い。

「災難は誰かの頭上に舞い降りる。今回は私だった。」、「必死に生きるか必死に死ぬかだ。」、「希望はいいものだ。多分最高のものだ。素晴らしいものは決して滅びない。」

原作には無いラストの感動の再会は、監督からのプレゼントなのだ。

語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

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語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

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