岐阜新聞映画部映画館で見つけた作品沈黙のパレード B! 東野圭吾ミステリー 人気シリーズ映画化第3弾 2022年12月13日 沈黙のパレード ©2022「沈黙のパレード」製作委員会 【出演】福山雅治、柴咲コウ、北村一輝、飯尾和樹、戸田菜穂、田口浩正、酒向芳、岡山天音、川床明日香、出口夏希、村上淳、吉田羊、檀れい、椎名桔平 【監督】西谷弘 懐かしのバディトリオは安定感抜群 原作は東野圭吾の同名小説。"ガリレオ シリーズ" で、6年ぶりに刊行された同シリーズの第9作にあたる。 主人公の探偵役となるのは、天才物理学者・湯川学(福山雅治)。湯川は帝都大学理工学部物理学科の助教授という設定だったが、本作から教授に昇進している。マイペースで偏屈な性格のうえ、時に、周りを強引に巻き込んでしまうが、その傍若無人ぶりを一向に気にすることはない。 ガリレオシリーズの初出は、1996年で、大学時代からの友人である刑事の草薙俊平(北村一輝)の依頼を受けて、湯川の専門である科学の知識を屈指して、超常現象まがいの事件の謎を解決して行くというコンセプトで始まった。 テレビドラマ化されたのは2007年秋で、10〜12月クール(月9)で10話放映された。 映画化は翌年2008年10月に公開された『容疑者Xの献身』(西谷弘・監督)が最初で、原作はシリーズ第3作。その公開に併せてスペシャルドラマも制作されている。 第2シーズンは2013年春に放送が始まっているが、映画化第2作『真夏の方程式』(西谷監督)が公開されたのもドラマ放映中の6月だった。 湯川のバディとなる女性刑事は内海薫(柴崎コウ)で、ドラマのスタート時は新人刑事という設定だった。その後、第2シーズンでは岸谷(吉高由美子)に代わったが、本作では内海が復活している。 ゴミ屋敷の焼失跡から、3年前に行方不明になっていた女子高生・佐織が遺体となって発見される。容疑者として浮上するのは、23年前の少女殺害事件の容疑者として草薙が逮捕した男だった。その事件でも無罪となり、今回も証拠不十分で釈放されてしまう。そして事件の核心は、容疑者の男が町に戻って来ることで加速する。 キャラクターを含め、安定の進行で推理ものとしてのクオリティも保たれているし、テンポの良い進行も上手い。理系科学者の推理という設定は、ドラマ版では活かされるが、映画化では何故か心理学者のような役割りにはなるのは "実に面白い!" 現象かも知れない。 語り手:覗き見猫映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。 100% 観たい! (8)検討する (0) 語り手:覗き見猫映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。 2024年09月26日 / どら平太 日本映画黄金時代を彷彿とさせる盛りだくさんの時代劇 2024年09月26日 / 潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断 助けを求める人はもはや敵ではなく、ただの人間だ 2024年09月26日 / 潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断 海の男たちが下す決断を描くヒューマンドラマ more 2018年07月25日 / フォーラム仙台(宮城県) 映画館はみんなが笑顔を取り戻せる場所なのだ 2024年07月24日 / THEATER ENYA(佐賀県) 歴史と文化の城下町に市民の声で復活した映画館。 2022年07月13日 / 吉祥寺オデヲン(東京都) いつも住みたい街に選ばれる吉祥寺駅前にある街のシンボル more
懐かしのバディトリオは安定感抜群
原作は東野圭吾の同名小説。"ガリレオ シリーズ" で、6年ぶりに刊行された同シリーズの第9作にあたる。
主人公の探偵役となるのは、天才物理学者・湯川学(福山雅治)。湯川は帝都大学理工学部物理学科の助教授という設定だったが、本作から教授に昇進している。マイペースで偏屈な性格のうえ、時に、周りを強引に巻き込んでしまうが、その傍若無人ぶりを一向に気にすることはない。
ガリレオシリーズの初出は、1996年で、大学時代からの友人である刑事の草薙俊平(北村一輝)の依頼を受けて、湯川の専門である科学の知識を屈指して、超常現象まがいの事件の謎を解決して行くというコンセプトで始まった。
テレビドラマ化されたのは2007年秋で、10〜12月クール(月9)で10話放映された。
映画化は翌年2008年10月に公開された『容疑者Xの献身』(西谷弘・監督)が最初で、原作はシリーズ第3作。その公開に併せてスペシャルドラマも制作されている。
第2シーズンは2013年春に放送が始まっているが、映画化第2作『真夏の方程式』(西谷監督)が公開されたのもドラマ放映中の6月だった。
湯川のバディとなる女性刑事は内海薫(柴崎コウ)で、ドラマのスタート時は新人刑事という設定だった。その後、第2シーズンでは岸谷(吉高由美子)に代わったが、本作では内海が復活している。
ゴミ屋敷の焼失跡から、3年前に行方不明になっていた女子高生・佐織が遺体となって発見される。容疑者として浮上するのは、23年前の少女殺害事件の容疑者として草薙が逮捕した男だった。その事件でも無罪となり、今回も証拠不十分で釈放されてしまう。そして事件の核心は、容疑者の男が町に戻って来ることで加速する。
キャラクターを含め、安定の進行で推理ものとしてのクオリティも保たれているし、テンポの良い進行も上手い。理系科学者の推理という設定は、ドラマ版では活かされるが、映画化では何故か心理学者のような役割りにはなるのは "実に面白い!" 現象かも知れない。
語り手:覗き見猫
映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。
語り手:覗き見猫
映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。