岐阜新聞 映画部

いま、どこかで出会える作品たち

Meet somewhere

少年時代のひと夏の冒険と友情を描く秀作

2022年10月25日

サバカン SABAKAN

©2022 SABAKAN Film Partners

【出演】番家一路、原田琥之佑、尾野真千子、竹原ピストル、貫地谷しほり、草彅剛、岩松了、村川絵梨、福地桃子、ゴリけん、八村倫太郎、茅島みずき、篠原篤、泉澤祐希
【監督】金沢知樹

瑞々しいタッチで郷愁を駆り立てる演出

金沢知樹監督の監督第一作「サバカン SABAKAN」は、名作「スタンド・バイ・ミー」と同じように、作家になった主人公が回想する少年時代のひと夏の冒険と友情を描いた作品。

舞台となるのは1986年の長崎。斉藤由貴が好きな小学5年生の久田孝明は、家が貧しく同級生から敬遠される竹本健次に誘われ、イルカを見るためふたりで遠い海へ出かける。

長崎の豊かな自然の中、ふたりの少年が初めての冒険を通して、友情を育んでいく姿を瑞々しいタッチで描き、印象的なエピソードの数々が少年時代への郷愁を駆り立てる。

私は、この少年たちの冒険を観て、25年前に観た「鉄塔武蔵野線」が懐かしく思い浮かんだ。

主役の少年ふたりの素朴な演技と、彼らをサポートする尾野真千子や竹原ピストルら大人の人間味豊かな演技が奏でる、アンサンブルが素晴らしい。

金沢知樹監督は、ドラマ「半沢直樹」の脚本家で、「サバカン SABAKAN」は萩森淳との共作によるオリジナル脚本。

語り手:井上 章

映画鑑賞歴44年。出来る限り映画館で観ることをモットーとし、日本映画も外国映画も、新作も旧作も、ジャンルを問わず観てきたおかげか、2006年に、最初の映画検定1級の試験に最高点で合格しました。

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語り手:井上 章

映画鑑賞歴44年。出来る限り映画館で観ることをモットーとし、日本映画も外国映画も、新作も旧作も、ジャンルを問わず観てきたおかげか、2006年に、最初の映画検定1級の試験に最高点で合格しました。

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