やっぱりストーンズが目立っています

ザ・ローリング・ストーンズは、本格的な活動を開始した60年代初頭から現在までの半世紀に渡り、1度も解散することなく活動を続けているロックバンドである。

1950年はじめ、イングランド・ケント州ダートフォードでミック・ジャガーとキース・リチャーズは幼なじみで、互いの家が引越しをするまで級友でもあった。

1960年、別々のカレッジに通っていた2人が、ダートフォード駅で再会し、音楽に共通する興味を見出したことで友情が復活する。

バンドとしてのデビューは1962年7月12日、バンド名は "マーキー・クラブ" だったが、ミック、キース、バンドのリーダーであったブライアン・ジョーンズが顔を揃え、翌年にかけて、ビル・ワイマン、チャーリー・ワッツが加入し、バンドとしての骨格が整った。

バンド名は、シカゴ・ブルースの巨匠マディ・ウォーターズの "ローリン・ストーン" にちなみ、ブライアン・ジョーンズが命名した。

そのブライアンは1969年、ドラッグ禍による体調不良で脱退、その3週間後にプールで溺死する悲劇に見舞われる。

しかし、メンバーの入れ替わりはあるものの、現在もなお、第一線で活躍するバンドは稀である。

ミックとキースは今年、79歳になる。

『ロックン・ロール・サーカス』は、ザ・ローリング・ストーンズが、ロックン・ロールとサーカスの融合をコンセプトに企画した映像作品である。

撮影は1698年12月10日の昼頃、スタジオ内に組まれたサーカス小屋をイメージしたセットのもとで始まった。収録の終了は、予定を大きくずれ込んだ、翌々日の12日の午前6時過ぎだった。

参加したメンバーは、ジョン・レノン、ザ・フー、タージ・マハール、エリック・クランプトンなど、多様な顔ぶれで、作品は一応完成したが、その映像は音源と共に30年近く公開されることはなかった。VHSとCDがリリースされたのは、1996年。再編集版のDVDは2004年に発売された。本作品は日本では初公開となる。