岐阜新聞映画部映画館で見つけた作品ハチとパルマの物語 B! モスクワにもあった忠犬の物語 2022年05月20日 ハチとパルマの物語 ©2021パルマと秋田犬製作委員会 【出演】渡辺裕之、藤田朋子、アナスタシア、壇蜜、高松潤、山本修夢、早咲、アレクサンドル・ドモガロフ、レオニド・バーソフ、ヴィクトル・ドブロヌラヴォフ、阿部純子(友情出演)、 堂珍嘉邦(友情出演)、アリーナ・ザギトワ(友情出演) 【監督】アレクサンドル・ドモガロフJr.(ウクライナ出身) パルマはキーウへ旅立つ あなたは、犬派?猫派?という問いかけは、単に好みの分別かと思うのだが、時に、それは犬猫の特性に擬えて、性格分析に使われたりする。これは、ちょっと困りもの。個人的には、ペンネームで "猫" を名乗っているのだから、猫好きと断言されかねないのだけれど…。そのとおり、猫との同居生活は長く、Max8匹に囲まれていた時もあった。しかし、2匹の犬と生活をともにしたこともあったし、その内何年かは猫と犬が共生していた。猫も犬も好き、簡単に言ってしまえば、生き物好きということなのかも知れない。 『ハチとパルマの物語』は、ズバリ、犬が主役の映画です。ちょうど、1年ほど前に公開された時、このコーナーでもレビューを書いたこともあり、心残りというか、ちょっと気になっていた作品でもある。そして、今回は待望のCINEXでの上映(1日限定)特別興行が行われる。 "ハチ" は、勿論、言わずと知れた、忠犬ハチ公のことで、映画は、現代の秋田県大館市の "秋田犬の里" のオープンセレモニーから始まる。 忠犬ハチ公の話によく似た犬の物語、それが、ロシアの "パルマ" の物語。 時は、1977年秋。舞台はロシア…当時はソ連のモスクワにあるヴヌーコヴォ国際空港。 仕事でプラハへ行く予定のビジネスマンは、飼い犬のジャーマンシェパードとともに、ソ連製のジェット旅客機イリューシン18に乗り込む予定だった。ところが、獣医による検疫の証明書がなかったため、乗機を拒否される。困惑した飼い主は、やむなく愛犬を滑走路に放つ。取り残されたシェパード=パルマは呆然と飛び立つ飛行機を見送った。 同じ頃、9歳のコーリャは両親の離婚により、母親に引き取られていたが、その母を亡くし、パイロットである父親に引き取られることになった。哀しみの中、コーリャは父との生活にも馴染めず、ひとり孤独に沈んでいた。 そんなパルマとコーリャが、滑走路で出会う。そこに熱い友情が芽生える。 犬派ではなくても、秋田犬の飼い主が誰だとしても…暫し忘れて、心温まる物語をご堪能下さい。 語り手:覗き見猫映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。 100% 観たい! (4)検討する (0) 語り手:覗き見猫映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。 2023年09月26日 / 君は行く先を知らない 暢気なユーモアが緊張に変わるロードムービー 2023年09月26日 / 君は行く先を知らない シリアスな内容を、ユーモアと詩情で包んだ瑞々しい映画 2023年09月25日 / ふたりのマエストロ 指揮者親子のハートフルコメディ more 2021年04月28日 / Denkikan(熊本県) 九州で初めて活動写真の灯をともした老舗映画館 2021年03月17日 / 盛岡ピカデリー/ルミエール(岩手県) 東北の城下町にある市民が愛した小さな映画館 2020年05月27日 / 舞鶴八千代館(京都府) 日本海の港町で映画の灯を守り続ける映画館 more
パルマはキーウへ旅立つ
あなたは、犬派?猫派?という問いかけは、単に好みの分別かと思うのだが、時に、それは犬猫の特性に擬えて、性格分析に使われたりする。これは、ちょっと困りもの。個人的には、ペンネームで "猫" を名乗っているのだから、猫好きと断言されかねないのだけれど…。そのとおり、猫との同居生活は長く、Max8匹に囲まれていた時もあった。しかし、2匹の犬と生活をともにしたこともあったし、その内何年かは猫と犬が共生していた。猫も犬も好き、簡単に言ってしまえば、生き物好きということなのかも知れない。
『ハチとパルマの物語』は、ズバリ、犬が主役の映画です。ちょうど、1年ほど前に公開された時、このコーナーでもレビューを書いたこともあり、心残りというか、ちょっと気になっていた作品でもある。そして、今回は待望のCINEXでの上映(1日限定)特別興行が行われる。
"ハチ" は、勿論、言わずと知れた、忠犬ハチ公のことで、映画は、現代の秋田県大館市の "秋田犬の里" のオープンセレモニーから始まる。
忠犬ハチ公の話によく似た犬の物語、それが、ロシアの "パルマ" の物語。
時は、1977年秋。舞台はロシア…当時はソ連のモスクワにあるヴヌーコヴォ国際空港。
仕事でプラハへ行く予定のビジネスマンは、飼い犬のジャーマンシェパードとともに、ソ連製のジェット旅客機イリューシン18に乗り込む予定だった。ところが、獣医による検疫の証明書がなかったため、乗機を拒否される。困惑した飼い主は、やむなく愛犬を滑走路に放つ。取り残されたシェパード=パルマは呆然と飛び立つ飛行機を見送った。
同じ頃、9歳のコーリャは両親の離婚により、母親に引き取られていたが、その母を亡くし、パイロットである父親に引き取られることになった。哀しみの中、コーリャは父との生活にも馴染めず、ひとり孤独に沈んでいた。
そんなパルマとコーリャが、滑走路で出会う。そこに熱い友情が芽生える。
犬派ではなくても、秋田犬の飼い主が誰だとしても…暫し忘れて、心温まる物語をご堪能下さい。
語り手:覗き見猫
映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。
語り手:覗き見猫
映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。