岐阜新聞映画部映画館で見つけた作品truth 〜姦しき弔いの果て〜 B! 演劇的な内容ながら堤監督の演出技巧が光る 2022年03月30日 truth 〜姦しき弔いの果て〜 ©2021 映画「truth 姦しき弔いの果て」パートナーズ 【出演】広山詞葉、福宮あやの、河野知美/佐藤二朗(忖度出演) 【監督・原案】堤幸彦 3人の女優のアンサンブル演技も見事 堤幸彦監督の映画は多彩だ。「TRICK」、「SPEC」等の人気テレビドラマの劇場版、「くちづけ」のような舞台劇を映画化した小品から、「20世紀少年」3部作のような大作まで。「明日の記憶」、「天空の蜂」、「望み」といった秀作も撮っている。 その堤監督の50作目となるのが、自主製作した「truth 姦しき弔いの果て」である。コロナ禍で企画されたワンシチュエーションの会話劇で、登場人物は女性3人。事故死した男のアトリエで、3人の喪服の女が鉢合わせし、自分の付き合っていた男が他に2人の女と同時に交際していたことを知るというお話。 舞台はアトリエだけに限定され、回想シーンもない演劇的な内容なので、堤監督はカメラワークと編集で映画的な動感を作り出している。本作は、リハーサルは別にして2日で撮影されたというから凄い。 まったくタイプの違う女性を演じる、広山詞葉、福宮あやの、河野知美のアンサンブル演技も素晴らしい。 語り手:井上 章映画鑑賞歴44年。出来る限り映画館で観ることをモットーとし、日本映画も外国映画も、新作も旧作も、ジャンルを問わず観てきたおかげか、2006年に、最初の映画検定1級の試験に最高点で合格しました。 100% 観たい! (8)検討する (0) 語り手:井上 章映画鑑賞歴44年。出来る限り映画館で観ることをモットーとし、日本映画も外国映画も、新作も旧作も、ジャンルを問わず観てきたおかげか、2006年に、最初の映画検定1級の試験に最高点で合格しました。 2024年03月27日 / COUNT ME IN 魂のリズム ドラムを主役にした音楽ドキュメンタリー 2024年03月27日 / COUNT ME IN 魂のリズム 全編ドラム愛に満ち溢れた、身体で感じられる音楽映画 2024年03月26日 / 瞳をとじて 時と記憶をたどる哀しくとも美しい物語 more 2022年03月09日 / シネマ・チュプキ・タバタ(東京都) 体を包み込む音にこだわったバリアフリー映画館 2021年11月10日 / 【思い出の映画館】会津東宝(福島県) 歴史と文化の東北の町で子供たちに夢を贈り続けた。 2022年04月27日 / 天文館シネマパラダイス(鹿児島県) かつての映画街の熱気を再び…商店街が立ち上がった。 more
3人の女優のアンサンブル演技も見事
堤幸彦監督の映画は多彩だ。「TRICK」、「SPEC」等の人気テレビドラマの劇場版、「くちづけ」のような舞台劇を映画化した小品から、「20世紀少年」3部作のような大作まで。「明日の記憶」、「天空の蜂」、「望み」といった秀作も撮っている。
その堤監督の50作目となるのが、自主製作した「truth 姦しき弔いの果て」である。コロナ禍で企画されたワンシチュエーションの会話劇で、登場人物は女性3人。事故死した男のアトリエで、3人の喪服の女が鉢合わせし、自分の付き合っていた男が他に2人の女と同時に交際していたことを知るというお話。
舞台はアトリエだけに限定され、回想シーンもない演劇的な内容なので、堤監督はカメラワークと編集で映画的な動感を作り出している。本作は、リハーサルは別にして2日で撮影されたというから凄い。
まったくタイプの違う女性を演じる、広山詞葉、福宮あやの、河野知美のアンサンブル演技も素晴らしい。
語り手:井上 章
映画鑑賞歴44年。出来る限り映画館で観ることをモットーとし、日本映画も外国映画も、新作も旧作も、ジャンルを問わず観てきたおかげか、2006年に、最初の映画検定1級の試験に最高点で合格しました。
語り手:井上 章
映画鑑賞歴44年。出来る限り映画館で観ることをモットーとし、日本映画も外国映画も、新作も旧作も、ジャンルを問わず観てきたおかげか、2006年に、最初の映画検定1級の試験に最高点で合格しました。