岐阜新聞映画部映画館で見つけた作品グレタ ひとりぼっちの挑戦 B! グレタの並外れた行動力で、地球温暖化対策を変えていく 2021年11月25日 グレタ ひとりぼっちの挑戦 © 2020 B-Reel Films AB, All rights reserved. 【出演】グレタ・トゥーンベリ、スヴァンテ・トゥーンベリ、アントニオ・グテーレス、エマニュエル・マクロン、アーノルド・シュワルツェネッガー、ドナルド・トランプ 【監督・脚本】ネイサン・グロスマン 「あなた方は私たちを裏切っています」 2021年5月、令和3年度「SDGs未来都市」に31都市が選定され、岐阜県からは全国最多の3都市(岐阜市・高山市・美濃加茂市)が選ばれた。また7月には「岐阜新聞SDGs宣言」が行われ、持続可能な社会に向けて地域と歩む活動が進められている。 SDGsには17の目標があるが、その13は「気候変動に具体的な対策を-気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る」である。 本作の主人公、環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんは2003年スウェーデン生まれのティーンエイジャーだ。 彼女は2019年9月にニューヨークで開催された国連気候行動サミットに出席し、「あなた方は、その空虚なことばで私の子ども時代の夢を奪いました」「あなた方は私たちを裏切っています」とスピーチした。 本作の監督ネイサン・グロスマンは、この有名なスピーチの1年以上前からグレタに密着し、アスペルガー症候群ゆえんの強いこだわりと並外れた行動力、半面彼女に襲いかかる、かさに懸かったバッシング等に涙する姿を捉えていく。 グロスマン監督が、彼女の私生活まで相当突っ込んで撮影しているのには驚くばかりだが、国連サミットに向かうときの2週間にわたる大西洋横断のヨットにまで一緒に乗り込んでいたとは、言葉を失った。グレタに対する共感度は凄いものがある。 強い挑発的な言動は、その内容を差し置いて「世の中のバランスがわかってないガキが、生意気言ってんじゃねえ」との反発があるのは事実だ。当然のように、トランプ元大統領はグレタをバカにしくさる。悪役としては最高である。 同じ環境活動をやっているのに、グレタだけが脚光を浴び、ノーベル平和賞候補となるなんて嫉妬もあるだろう。 しかし地球温暖化対策は喫緊の課題だ。 若い世代の発言や行動を、それがたとえ青臭くても、叔父さん世代は邪魔してはならない。まさに今を現した映画なのだ。 語り手:ドラゴン美多中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。 100% 観たい! (7)検討する (0) 語り手:ドラゴン美多中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。 2024年03月27日 / COUNT ME IN 魂のリズム ドラムを主役にした音楽ドキュメンタリー 2024年03月27日 / COUNT ME IN 魂のリズム 全編ドラム愛に満ち溢れた、身体で感じられる音楽映画 2024年03月26日 / 瞳をとじて 時と記憶をたどる哀しくとも美しい物語 more 2018年10月17日 / シネ・ヌーヴォ(大阪府) 薔薇をモチーフとした外観が目印の映画館 2021年07月28日 / 【思い出の映画館】上野東宝劇場/上野宝塚劇場(東京都) 文人墨客が愛した上野の森にあった東宝直営館 2024年03月25日 / チネ・ラヴィータ(宮城県) 地元の人たちから愛されてきた駅前ミニシアター。 more
「あなた方は私たちを裏切っています」
2021年5月、令和3年度「SDGs未来都市」に31都市が選定され、岐阜県からは全国最多の3都市(岐阜市・高山市・美濃加茂市)が選ばれた。また7月には「岐阜新聞SDGs宣言」が行われ、持続可能な社会に向けて地域と歩む活動が進められている。
SDGsには17の目標があるが、その13は「気候変動に具体的な対策を-気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る」である。
本作の主人公、環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんは2003年スウェーデン生まれのティーンエイジャーだ。
彼女は2019年9月にニューヨークで開催された国連気候行動サミットに出席し、「あなた方は、その空虚なことばで私の子ども時代の夢を奪いました」「あなた方は私たちを裏切っています」とスピーチした。
本作の監督ネイサン・グロスマンは、この有名なスピーチの1年以上前からグレタに密着し、アスペルガー症候群ゆえんの強いこだわりと並外れた行動力、半面彼女に襲いかかる、かさに懸かったバッシング等に涙する姿を捉えていく。
グロスマン監督が、彼女の私生活まで相当突っ込んで撮影しているのには驚くばかりだが、国連サミットに向かうときの2週間にわたる大西洋横断のヨットにまで一緒に乗り込んでいたとは、言葉を失った。グレタに対する共感度は凄いものがある。
強い挑発的な言動は、その内容を差し置いて「世の中のバランスがわかってないガキが、生意気言ってんじゃねえ」との反発があるのは事実だ。当然のように、トランプ元大統領はグレタをバカにしくさる。悪役としては最高である。
同じ環境活動をやっているのに、グレタだけが脚光を浴び、ノーベル平和賞候補となるなんて嫉妬もあるだろう。
しかし地球温暖化対策は喫緊の課題だ。
若い世代の発言や行動を、それがたとえ青臭くても、叔父さん世代は邪魔してはならない。まさに今を現した映画なのだ。
語り手:ドラゴン美多
中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。
語り手:ドラゴン美多
中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。