岐阜新聞 映画部

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ジョン・ウーの影響を受けたスパイ活劇

2020年09月08日

WAR ウォー!!

WAR © Yash Raj Films Pvt. Ltd.

【出演】リティク・ローシャン、タイガー・シュロフ、ヴァーニー・カプール
【監督・脚本・原案】シッダールト・アーナンド

アメコミ・ヒーロー映画に食傷気味な活劇ファンにオススメ

 近年アメリカ映画の娯楽活劇と言えば、アメコミのヒーロー物が主流になってきている。超人でない普通の人間が活躍するアクション映画は、トム・クルーズの主演作など限られている。そこで、不死身の超人が活躍するアメコミ・ヒーロー映画に食傷気味の活劇ファンに、オススメしたいのがインド映画『WAR ウォー!!』です。

 内容は『ミッション:インポッシブル』のようなド派手なスパイアクション映画ですが、監督・脚本のシッダールト・アーナンドはかなりジョン・ウー監督の影響を受けているようです。鳩こそ出てきませんが、二丁拳銃、スローモーションの多用、至近距離で銃を向け合うシーン、男同士の絆を描くストーリーなどジョン・ウー印満載。さらに、『M:I-2』のバイクチェイスや『フェイス/オフ』の顔の移植まで登場します。

 敵は誰かという先の読めないストーリー展開で飽きさせない作品ですが、ジョン・ウー好きならより一層楽しめること請け合いです。

 インド映画なので、作品内容に不釣り合いな歌と踊りがあるのはご愛敬。

語り手:井上 章

映画鑑賞歴44年。出来る限り映画館で観ることをモットーとし、日本映画も外国映画も、新作も旧作も、ジャンルを問わず観てきたおかげか、2006年に、最初の映画検定1級の試験に最高点で合格しました。

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語り手:井上 章

映画鑑賞歴44年。出来る限り映画館で観ることをモットーとし、日本映画も外国映画も、新作も旧作も、ジャンルを問わず観てきたおかげか、2006年に、最初の映画検定1級の試験に最高点で合格しました。

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