岐阜新聞 映画部

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リリー・ジェームズの魅力から目が離せない

2019年12月27日

ガーンジー島の読書会の秘密

© 2018 STUDIOCANAL SAS

【出演】リリー・ジェームズ、ミキール・ハースマン、グレン・パウエル、ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ、キャサリン・パーキンソン、マシュー・グード、トム・コートネイ、ペネロープ・ウィルトン
【監督】マイク・ニューウェル

監督のオーソドックスできめ細かい演出が作品に品格を与えている

 『ガーンジー島の読書会の秘密』は、クラシックな佇まいのイギリス映画らしい秀作。

 作家であるヒロインが知ることになる第二次世界大戦中の秘話を、彼女自身のラブロマンスを絡めてミステリータッチで描いた映画で、『フォー・ウェディング』のマイク・ニューウェル監督のオーソドックスできめ細かい演出が作品に品格を与えている。

 女流作家ジュリエットが、ドイツの占領下にあったガーンジー島で密かに行われていたという読書会に関心を持ち、島を取材で訪れる。そこで、読書会のメンバーと交流を深めていくが、彼らには口を閉ざす秘密があるようだ。やがて、島民の心に深い傷跡を残す出来事が明らかになっていく。

 人間味豊かな島民のキャスティングもいいが、何よりジュリエット役のリリー・ジェームズが魅力的でその一挙手一投足から目が離せない。彼女の吸引力に引き込まれて、少々古風でドラマチックな物語にどっぷりと浸った124分であった。

語り手:井上 章

映画鑑賞歴44年。出来る限り映画館で観ることをモットーとし、日本映画も外国映画も、新作も旧作も、ジャンルを問わず観てきたおかげか、2006年に、最初の映画検定1級の試験に最高点で合格しました。

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語り手:井上 章

映画鑑賞歴44年。出来る限り映画館で観ることをモットーとし、日本映画も外国映画も、新作も旧作も、ジャンルを問わず観てきたおかげか、2006年に、最初の映画検定1級の試験に最高点で合格しました。

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