岐阜新聞 映画部

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2019年06月04日

ハンターキラー 潜航せよ

© 2018 Hunter Killer Productions, Inc.

【出演】ジェラルド・バトラー、ゲイリー・オールドマン、コモン、リンダ・カーデリーニ、ミカエル・ニクヴィスト
【監督】ドノヴァン・マーシュ

テクノロジーに支配された戦場にも人情あり

 1982年に公開された『U・ボート』(ウォルフガング・ペーターゼン監督)は、第二次大戦中、ドイツの最新鋭潜水艦・Uボートの艦内を舞台にした戦争映画で、極限状態の狭い空間で繰り広げられる人間ドラマが秀抜で大ヒットした。古くは『眼下の敵』(58、ディック・パウエル監督)、90年代に入ってからでは『レッド・オクトーバーを追え!』(90、ジョン・マクティアナン監督)などがあり、戦争映画の中には“潜水艦もの”という個別のジャンルも存在する。

 ロシア北部、海面を氷山が覆う暗い海の中、米海軍の原子力潜水艦が潜航している。艦内に漂う緊張感は、姿の見えない敵の存在を意味する。対潜水艦からの異常を察知すると、まもなく自らも攻撃を受け、米海軍の原子力潜水艦は行方不明となる…これが事件の発端。

 合衆国政府ではすぐに事態の分析が行われる。このあたりはさらりとした描写だが、ちらりと登場する女性大統領が冷静な判断をくだすのは、ちょっとした皮肉か?

 現場に派遣されるのは、攻撃型原子力潜水艦=ハンターキラー。新しく赴任した艦長のグラス(ジェラルド・バトラー)は、海兵学校出身ではない、叩き上げの軍人だった。

 話の核心となる政治的な背景はかなり剣呑なもので、シビリアンコントロールなど幻想だと思えば、これは現実に起きる可能性のある怖い話なのだ。

 地上にはネイビーシールズ精鋭部隊の偵察隊が派遣され、ロシア政府内で進行中の陰謀を察知する。

 潜水艦内、米露の政府、地上偵察隊と各所で展開される話は、スピーディーで良く整理されていて、緊張感も保たれる。アクションシーンにも迫力があり、娯楽作品として充分楽しめる。

 筆者は閉所恐怖症気味なので、潜水艦とか海中といった密閉された場所には過分の緊張感を強いられる。皆様もご用心!

語り手:覗き見猫

映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。

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語り手:覗き見猫

映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。

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