岐阜新聞映画部映画館で見つけた作品キングダム B! そのクオリティの高さにまじ感服した。超絶面白い! 2019年05月11日 キングダム ©原泰久/集英社 ©2019映画「キングダム」製作委員会 【出演】山﨑賢人、吉沢亮、長澤まさみ、橋本環奈、本郷奏多、満島真之介、阿部新之介、深水元基、六平直政、髙嶋政宏、要潤、橋本じゅん、坂口拓、宇梶剛士、加藤雅也、石橋蓮司、大沢たかお 【監督】佐藤信介 監督の演出も見事だが、それに応える山﨑と吉沢のアクションが素晴らしい どうせ中国の春秋戦国時代の武将の争いを勝手に解釈したシミュレーションRPG映画で、キラキラ映画がお似合いの山﨑賢人と吉沢亮の学芸会だと想像し、観る対象から外していた。GW休み、映画のはしごにタイミングがピタッと合ったので、トンデモ映画もたまにはいいかと思い期待薄で観始めた。 完全に見くびっていた。そのクオリティの高さにまじ感服した。超絶面白い!期待してなかった分、満足感は半端ない。 奴隷の少年・信(山﨑)と漂(吉沢)が大将軍を目指して剣術の稽古に励む序盤から、登場人物が一人一人増えていき次第に敵味方の色分けがはっきりしてくる中盤、クーデターで王宮に陣取る成蟜(本郷奏多)の軍勢と闘う怒涛の終盤まで、まさに息つく暇もない展開が続いていく。 よく練られた骨太の脚本により物語を無駄なく分かりやすく進行させつつ、随所に切れ味鋭くバラエティに富んだアクションを織り交ぜていく構成は、娯楽大作の王道であり、あっという間に時間が過ぎていく。 佐藤信介監督の演出も見事だが、それに応える山﨑と吉沢の身体能力抜群のアクションが素晴らしい。手を変え品を変え次々と演ずる剣術シーンでは、彼らの華奢な身体に傷がついていくが、その刀傷も勲章に見えてきてカッコいい。 敵役では本郷がその厭らしい異常さを憎々しく演じていてすこぶるいい。極度な偏食で有名な彼の変人さが、役柄にピタッとはまっている。長澤まさみ、橋本環奈のあたかも黒澤映画のような女の力強さ、大沢たかお、髙嶋政宏の堂々とした武将を含め、登場人物のキャラが一人一人たっており役柄が明解なのもいい。 なお、矢が飛んでこようが一斉に切りかかられようが、そう簡単には死なないのは娯楽映画のお約束事であるので気にしてはいけない。全員日本語で喋るのも若者言葉であるのも、設定を借りただけと思えば違和感はない。 面白い娯楽映画が観たい方に超お勧めである。 語り手:ドラゴン美多中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。 100% 観たい! (11)検討する (0) 語り手:ドラゴン美多中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。 2023年11月29日 / 私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰? 権力と闘う信念の女性の生き様で描く政治映画 2023年11月28日 / 私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰? モーリーンさんと権力側との闘いを描いた実話の社会派映画 2023年11月27日 / 燃えよドラゴン 劇場公開版4Kリマスター 私が人生の座右の銘にしている映画、『燃えよドラゴン』 more 2023年04月12日 / 丸の内TOEI(東京都) 銀座にある東映のメイン劇場で映画の醍醐味を満喫。 2023年11月27日 / イオンスペースシネマ野田(千葉県) 遊園地が併設するショッピングセンターの映画館。 2019年06月05日 / シネ・ウインド(新潟県) 自分たちの観たい映画を自分たちの映画館で… more
監督の演出も見事だが、それに応える山﨑と吉沢のアクションが素晴らしい
どうせ中国の春秋戦国時代の武将の争いを勝手に解釈したシミュレーションRPG映画で、キラキラ映画がお似合いの山﨑賢人と吉沢亮の学芸会だと想像し、観る対象から外していた。GW休み、映画のはしごにタイミングがピタッと合ったので、トンデモ映画もたまにはいいかと思い期待薄で観始めた。
完全に見くびっていた。そのクオリティの高さにまじ感服した。超絶面白い!期待してなかった分、満足感は半端ない。
奴隷の少年・信(山﨑)と漂(吉沢)が大将軍を目指して剣術の稽古に励む序盤から、登場人物が一人一人増えていき次第に敵味方の色分けがはっきりしてくる中盤、クーデターで王宮に陣取る成蟜(本郷奏多)の軍勢と闘う怒涛の終盤まで、まさに息つく暇もない展開が続いていく。
よく練られた骨太の脚本により物語を無駄なく分かりやすく進行させつつ、随所に切れ味鋭くバラエティに富んだアクションを織り交ぜていく構成は、娯楽大作の王道であり、あっという間に時間が過ぎていく。
佐藤信介監督の演出も見事だが、それに応える山﨑と吉沢の身体能力抜群のアクションが素晴らしい。手を変え品を変え次々と演ずる剣術シーンでは、彼らの華奢な身体に傷がついていくが、その刀傷も勲章に見えてきてカッコいい。
敵役では本郷がその厭らしい異常さを憎々しく演じていてすこぶるいい。極度な偏食で有名な彼の変人さが、役柄にピタッとはまっている。長澤まさみ、橋本環奈のあたかも黒澤映画のような女の力強さ、大沢たかお、髙嶋政宏の堂々とした武将を含め、登場人物のキャラが一人一人たっており役柄が明解なのもいい。
なお、矢が飛んでこようが一斉に切りかかられようが、そう簡単には死なないのは娯楽映画のお約束事であるので気にしてはいけない。全員日本語で喋るのも若者言葉であるのも、設定を借りただけと思えば違和感はない。
面白い娯楽映画が観たい方に超お勧めである。
語り手:ドラゴン美多
中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。
語り手:ドラゴン美多
中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。