岐阜新聞 映画部

いま、どこかで出会える作品たち

Meet somewhere

パソコン画面の中だけで展開するサスペンス

2018年12月10日

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【出演】ジョン・チョー、ミシェル・ラー、ジョセフ・リー、デブラ・メッシング
【監督】アニーシュ・チャガンティ

愛する娘はどこに消えたのか?

 舞台のカリフォルニア州サンノゼはサンフランシスコやシリコンバレーも近いベッドタウン。高校生になったばかりのマーゴットが突然失踪し、シングルファーザーの父親がSNSなどの痕跡から娘を探す。画期的なのは娘のノートPCの画面だけで映画が進行するという試み。フェイスブックやインスタグラム、動画投稿サイトをなど目まぐるしく検索していく。映画の原題もsearchingだ。一種のサスペンス劇なのだが、解決したと思わせて、新たな展開となるツイストが巧みで、物語に破綻はなく、ミステリーとしても成功している。後半の展開は伏せるが、前半でヒントとなる手掛かりは残されており、最初から注意深く観ることをお勧めする。二転、三転の急激なストーリー展開も納得の出来ばえ。監督はまだ20代というアニーシュ・チャガンティ。

 よくある失踪ものだが、私立探偵を雇ったりせず、父親は警察と協力しながら独力で探そうとする。サスペンス劇でありながら、根底には父親と娘の愛情物語とも見ることができ、単なる活劇にとどまっていないことも書き添えたい。

語り手:シネマトグラフ

外資系資産運用会社に勤務。古今東西の新旧名画を追いかけている。トリュフォー、リヴェット、ロメールなどのフランス映画が好み。日本映画では溝口と成瀬。タイムスリップして彼らの消失したフィルムを全て見たい。

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語り手:シネマトグラフ

外資系資産運用会社に勤務。古今東西の新旧名画を追いかけている。トリュフォー、リヴェット、ロメールなどのフランス映画が好み。日本映画では溝口と成瀬。タイムスリップして彼らの消失したフィルムを全て見たい。

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