岐阜新聞 映画部

いま、どこかで出会える作品たち

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素材の味わいを活かし、うま味を上手に使った和食のごとくサラッとした映画

2018年11月17日

食べる女

©2018「食べる女」倶楽部

【出演】小泉今日子、沢尻エリカ、前田敦子、広瀬アリス、山田優、壇蜜、シャーロット・ケイト・フォックス、鈴木京香
【監督】生野慈朗

小泉今日子が演じるからこそ、映画に味が染み込み、深みが出る

 人間の三大欲求は、食欲、性欲、睡眠欲だと言われている。そのうち食と性をテーマに据えた本作は、男子禁制(但し草食男子はおひとり様のみ参加OK)の女子会トークをベースに、「セックス・アンド・ザ・シティ」のような肉食女子とは違った、素材の味わいを活かし、旨味を上手に使った栄養バランスのいい和食のごとく、お茶漬けのような味わいのサラッとした映画となった。

 我がおじさん族にとって、主演のキョンキョンこと小泉今日子はスタ誕出身の超アイドルであり、個人的には同期の中森明菜や松本伊代らより可愛くて、一番好きな歌手である。田舎出の純朴少年や青年を演ずると無類の上手さを発揮していた永瀬正敏との結婚は、選択肢としてはギリギリOKであったが、後に離婚。その後は独身のままだが、永瀬とも何度か共演する。こういった経歴の彼女が演じるからこそ、映画に味が染み込み、深みが出るのである。

 演ずるのは、商売っ気ゼロの古書店「モチの家」を営む雑文家のトン子の役。男性とのお付き合いに悩み多き女性たちが、夜な夜な彼女の美味しいご飯を求めて集まってくる。まあ美味しいっていうか「うまい!」って言う方が現実に近いが、こういったシチュエーションに説得力を持たせるのは、ひとえにキョンキョンの魅力的な人望なのである。

 若い板前さんを片っ端から食ってしまうという「ごはんや道草」の女将・美冬(鈴木京香)なんか、別に悩む必要など無いと思われるし、トン子の編集担当ドド役の沢尻エリカの「素直じゃなくて恋愛ご無沙汰」の設定などギャグみたいだが、みんなそれなりに悩んでいるのがおかしい。

 出てくる8人の女性たちの言動や行動に、女性観客の「あるある」感はあると思うが、男性の私には、それらの女子トークに対して恐れおののきつつ、今後の参考になるのだと頭の中に刻み込めたので見たかいがあったのである。

 結論!キョンキョンは今も可愛い。

語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

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語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

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