岐阜新聞 映画部

いま、どこかで出会える作品たち

Meet somewhere

超高齢社会、生きるヒントがそこにある

2018年11月02日

輝ける人生

©Finding Your Feet Limited 2017

【出演】イメルダ・スタウントン、ティモシー・スポール、セリア・イムリー
【監督】リチャード・ロンクレイン

年寄の冷水なんて言わせない華麗なダンス

 結婚35年のサンドラ(イメルダ・スタウントン)は裕福な生活を送り順風満帆だった。おりしも、夫がナイトの称号を授与されることになり、自宅でパーティーを開いたが、そこで夫と親友の浮気現場を目撃してしまう。

 傷心、家を出て頼ったのは、ロンドンに住む姉のビフ(セリア・イムリー)だった。ビフは金と名誉には無縁で、天真爛漫に見えるその生活ぶりは、サンドラにはすぐには馴染めなかった。

 ビフは落ち込む妹を励まそうと、ダンス教室に無理やり連れて行く。かつてダンサーを目指したこともあるサンドラは、初めは乗り気でなかったが、音楽とダンスに触れることで、忘れかけていた情熱を呼び戻していく。

 高齢者社会は日本でも色々と取り沙汰されているが、ややネガティブな話題に偏りがちになる。確かに、現実的に自らにも降りかかるであろう老後を考えれば苦難への準備も必要だから、それを否定するものではない。

 『輝ける人生』は、老後という人生の折り返し点にある人たちには、ちょっとしたアイデアを授けてくれる映画かもしれない。 ダンス教室には様々な事情を抱える人が集う。最愛の妻を亡くしたばかりのデッド(デヴィッド・ハイマン)、5回の離婚歴を持つ美人弁護士ジャッキー(ジョアンナ・ラムレイ)。中古家具の修理職人チャーリー(ティモシー・スポール)は、サンドラのダンスパートナーになったことで、次第にふたりは親密になる。

 ひょんなことから、老人ダンスグループが世間の注目を集め、ローマにまで遠征する展開は出来すぎかもしれないが、ダンスを通して、生き生きと人生を昇華する彼らの姿には、素直に感動を覚える。説得力のある台詞も味わい深い。そして、ラストのサンドラの決断には拍手したくなる!

語り手:覗き見猫

映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。

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語り手:覗き見猫

映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。

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