岐阜新聞映画部映画館で見つけた作品マッシブ・タレント B! ニコラス・ケイジ印 魅力満載ごった煮映画 2023年05月26日 マッシブ・タレント ®, ™ & © 2022 Lions Gate Ent. Inc. All Rights Reserved. 【出演】ニコラス・ケイジ、ペドロ・パスカル、シャロン・ホーガン、アイク・バリンホルツ、アレッサンドラ・マストロナルディ、 ジェイコブ・スキーピオ、ニール・パトリック・ハリス、ティファニー・ハディッシュ 【監督】トム・ゴーミカン 落ちぶれスターが巻き込まれる映画だけどまるで映画のようなお話 ハリウッド映画のスター・ニック・ケイジ(ニコラス・ケイジ)は、ちょっとスランプ気味。気の進まない仕事にトライする踏ん切りもつかないまま、心機一転を図る新作映画の出演を監督に直談判してみるが、酷く空回りして、監督から煙たがられる事にも気づかない。 離婚して離れて暮らす妻と娘からも疎まれている。妻が望むのは滞っている生活費養育費の受取りで、娘からは空気が読めない相変わらずさを指摘され拒絶される。 ついには、常宿にしていた高級ホテルからも未払いで閉め出されてしまう。 エージェントからの救いの手、取り敢えず金になる仕事のため、ニックはスペインへ向かう。 『マッシブ・タレント』は、俳優ニコラス・ケイジが、本人を彷彿させる…というより、出演作は実名で登場するから、もろに自身を演じるという、ちょっと変わった構造の映画である。 冒頭、唐突に描かれるのが、若い女性が拉致される現場。これが如何に物語に関わってくるか? 次に用意されたのは、空港でニックに接近して来る謎の人物=組織。伏線らしき展開で俄然、緊張感が高まるが…。 スペインでの仕事をオファーしてきたのは大富豪のハビ(ペドロ・パスカル)で、誕生日パーティーに出席するだけで、100万ドルのギャラという仕事内容に警戒感を拭えいないでいた。 そこにCIAのエージェントが接触、ハビを監視する任務をなかば強制的に依頼してくる。 本人が "himself" で本人を演じる変化球気味の設定に加え、クライムサスペンスをによわせながらも、時々の急展開でギャグを交えたコメディ色のスパイスを振りかける。忙しい映画だが、何となくこれはニコラス・ケイジのキャリアそのものという気がしないでもない。 コメディーからシリアスまで、天然ボケから緻密な心理表現、はてはド派手なアクションまで自在にこなす。ケイジの魅力に浸れる!ファンには垂涎の映画…それは間違いない。 語り手:覗き見猫映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。 100% 観たい! (9)検討する (0) 語り手:覗き見猫映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。 2024年05月01日 / コットンテール 愛妻の遺言をかなえる旅を描いた英日合作 2024年05月01日 / コットンテール 最愛の人の遺言を叶えるための旅の物語 2024年05月01日 / コットンテール 湖水地方の風景が美しい、父と子との再生の映画 more 2021年10月13日 / 【思い出の映画館】千日前セントラル(大阪府) 戦後の活気ある商店街でアメリカ映画を送り続けた。 2022年06月08日 / プラット赤穂シネマ(兵庫県) 日常の中に映画館で映画を観る習慣が甦った街 2021年02月24日 / シネマリオーネ古川(宮城県) この街に映画館を…という住民の声で復活した more
落ちぶれスターが巻き込まれる映画だけどまるで映画のようなお話
ハリウッド映画のスター・ニック・ケイジ(ニコラス・ケイジ)は、ちょっとスランプ気味。気の進まない仕事にトライする踏ん切りもつかないまま、心機一転を図る新作映画の出演を監督に直談判してみるが、酷く空回りして、監督から煙たがられる事にも気づかない。
離婚して離れて暮らす妻と娘からも疎まれている。妻が望むのは滞っている生活費養育費の受取りで、娘からは空気が読めない相変わらずさを指摘され拒絶される。
ついには、常宿にしていた高級ホテルからも未払いで閉め出されてしまう。
エージェントからの救いの手、取り敢えず金になる仕事のため、ニックはスペインへ向かう。
『マッシブ・タレント』は、俳優ニコラス・ケイジが、本人を彷彿させる…というより、出演作は実名で登場するから、もろに自身を演じるという、ちょっと変わった構造の映画である。
冒頭、唐突に描かれるのが、若い女性が拉致される現場。これが如何に物語に関わってくるか?
次に用意されたのは、空港でニックに接近して来る謎の人物=組織。伏線らしき展開で俄然、緊張感が高まるが…。
スペインでの仕事をオファーしてきたのは大富豪のハビ(ペドロ・パスカル)で、誕生日パーティーに出席するだけで、100万ドルのギャラという仕事内容に警戒感を拭えいないでいた。
そこにCIAのエージェントが接触、ハビを監視する任務をなかば強制的に依頼してくる。
本人が "himself" で本人を演じる変化球気味の設定に加え、クライムサスペンスをによわせながらも、時々の急展開でギャグを交えたコメディ色のスパイスを振りかける。忙しい映画だが、何となくこれはニコラス・ケイジのキャリアそのものという気がしないでもない。
コメディーからシリアスまで、天然ボケから緻密な心理表現、はてはド派手なアクションまで自在にこなす。ケイジの魅力に浸れる!ファンには垂涎の映画…それは間違いない。
語り手:覗き見猫
映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。
語り手:覗き見猫
映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。