岐阜新聞 映画部

いま、どこかで出会える作品たち

Meet somewhere

高いクオリティー、物語に没入できるよう仕掛けは完璧

2021年01月16日

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

絶賛公開中

みんなでワイワイ喋れる映画、素晴らしい材料を提供してくれた

 2019年M1グランプリ決勝の「かまいたち」のネタ、「となりのトトロ、見たことないのが自慢」「見ちゃったら、オレの自慢に誰も追いつく方法がない」というのもアリかなと思ってはみたものの、長い年末年始休みで我慢できなくなってしまった。

 普段あまりアニメ映画を見ない私としては、劇場版だけを見て何だかんだ言うのも悔しいので、まずは5日間かけテレビアニメ全26話を鑑賞。満を持して正月4日、全集中して映画に臨んだ。

 テレビアニメは「竈門炭治郎 立志編」と題され、炭治郎の家族が鬼に惨殺、唯一生き残った妹・禰󠄀豆子も鬼と化してしまう場面から始まる。鬼と闘うための修業、鬼殺隊への入隊、徐々に増えていく仲間、最初に遭遇するお堂の鬼との闘いなど、あたかも『七人の侍』を彷彿とさせるワクワクする展開だ。そして劇場版『無限列車編』、乞うご期待!という感じ。

 劇場版はテレビ版に比べて、画質=情報量は格段に多くなっており、そのクオリティーは大スクリーンで見るに充分だ。キャラクター設定や、鬼の致命傷の説明、ここに至る経緯などが、劇場版だけを見る人にもわかりやすくストーリーに織り込まれ、物語に没入できるような構成は完璧である。

 コロナ下の映画界において救世主の一作品である『鬼滅の刃』。私がアート系の映画を観られるのも、鬼滅さんのおかげである。感謝あるのみだ。

 映画自体はとても面白い。よく出来ている。見てよかった。

 次の段階は感想を共有し、みんなでワイワイ喋ること。私が務める事務所には若者が何人もいるので、いくつかの疑問点や、アニメとしてのトレンドをさっそく聞いてみた。納得できること、おじさんには疑問に思ったことなど色々いっぱい。一番の収穫は、若者と映画のことで大いに盛り上がったこと。素晴らしい材料を提供してくれたのだ。

 言いたいことは若干あるが、野暮は言うまい。続編も観ますので、ヨロシクお願いします。

語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

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語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

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