岐阜新聞映画部映画館で見つけた作品インファナル・アフェアIII 終極無間 4K B! 香港映画の金字塔堂々の完結編 2023年12月19日 インファナル・アフェアIII 終極無間 4K ©2003 Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved. 【出演】アンディ・ラウ、トニー・レオン、レオン・ライ、チェン・ダオミン 【監督】アンドリュー・ラウ、アラン・マック 運命は輪廻する3部作の終わりのはじまり 第1作、マフィア組織に潜入捜査官として身を投じたヤン(トニー・レオン)は殉職。 その背後、警察にもマフィアにも内通者がいたことが判り、激しい抗争が繰り広げられてから10ヶ月後。 マフィア組織から警察に送り込まれていたラウ(アンディ・ラウ)は闘いの後、警察官として生きる道を選択する。 その仕事は警察内部に残る潜入マフィアを次々と始末していくことだった。それはかつての自分、自らの影を消す行為でもあった。 ”善人として生きる道” を選んだ男の苦悩は、合わせ鏡の存在であったヤンの生き方と対比される。 そんな中、エリート警察官ヨン(レオン・ライ)の動向に不信を抱いたラウは、密輸組織との接触を知り、ヨンが潜入マフィアだと確信し捜査の手を向ける。 映画のタイトルである ”インファナル” は地獄のことで、アフェアの事柄という意味を合わせれば、地獄のような出来事と直訳できる。そして、第2部から副題につく ”無間” は、仏教用語で言う ”無限地獄” のことで、一度入ったら抜け出せないことを意味する。 まさに、この3部作は絶え間なく続く苦しみの物語なのである。 ヨンに向けた疑いが、ラウの心の底に巣食っていた澱を一枚一枚剥がしていくが、そこには同時に、大きな違和感が存在していることに気づく。 あらかじめ3部作として構想された物語を、緊張感を途切れさすことなく描き切った、アンドリュー・ラウとアラン・マックの共同監督コンビの演出力は高く評価するとともに、かつての香港映画が高い水準にあったことをあらためて思い知る。 そして、主役のラウとヤンを演じたアンディ・ラウとトニー・レオンをはじめ、役者陣の質の高い厚みも強く感じた。 香港映画ここにあり! 語り手:覗き見猫映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。 100% 観たい! (3)検討する (0) 語り手:覗き見猫映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。 2024年09月26日 / どら平太 日本映画黄金時代を彷彿とさせる盛りだくさんの時代劇 2024年09月26日 / 潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断 助けを求める人はもはや敵ではなく、ただの人間だ 2024年09月26日 / 潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断 海の男たちが下す決断を描くヒューマンドラマ more 2022年04月13日 / 長崎セントラル劇場(長崎県) 父から引き継ぐ映画館で映画の灯を守り続ける。 2018年01月17日 / 進富座(三重県) 伊勢神宮のお膝元で芝居小屋から続く映画館 2020年09月30日 / 新宿武蔵野館(東京都) 創設百周年を迎えた新宿の伝説的映画館 more
運命は輪廻する3部作の終わりのはじまり
第1作、マフィア組織に潜入捜査官として身を投じたヤン(トニー・レオン)は殉職。
その背後、警察にもマフィアにも内通者がいたことが判り、激しい抗争が繰り広げられてから10ヶ月後。
マフィア組織から警察に送り込まれていたラウ(アンディ・ラウ)は闘いの後、警察官として生きる道を選択する。
その仕事は警察内部に残る潜入マフィアを次々と始末していくことだった。それはかつての自分、自らの影を消す行為でもあった。
”善人として生きる道” を選んだ男の苦悩は、合わせ鏡の存在であったヤンの生き方と対比される。
そんな中、エリート警察官ヨン(レオン・ライ)の動向に不信を抱いたラウは、密輸組織との接触を知り、ヨンが潜入マフィアだと確信し捜査の手を向ける。
映画のタイトルである ”インファナル” は地獄のことで、アフェアの事柄という意味を合わせれば、地獄のような出来事と直訳できる。そして、第2部から副題につく ”無間” は、仏教用語で言う ”無限地獄” のことで、一度入ったら抜け出せないことを意味する。
まさに、この3部作は絶え間なく続く苦しみの物語なのである。
ヨンに向けた疑いが、ラウの心の底に巣食っていた澱を一枚一枚剥がしていくが、そこには同時に、大きな違和感が存在していることに気づく。
あらかじめ3部作として構想された物語を、緊張感を途切れさすことなく描き切った、アンドリュー・ラウとアラン・マックの共同監督コンビの演出力は高く評価するとともに、かつての香港映画が高い水準にあったことをあらためて思い知る。
そして、主役のラウとヤンを演じたアンディ・ラウとトニー・レオンをはじめ、役者陣の質の高い厚みも強く感じた。
香港映画ここにあり!
語り手:覗き見猫
映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。
語り手:覗き見猫
映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。