岐阜新聞映画部映画館で見つけた作品燃えよドラゴン 劇場公開版4Kリマスター B! 私が人生の座右の銘にしている映画、『燃えよドラゴン』 2023年11月27日 燃えよドラゴン 劇場公開版4Kリマスター ©1973, 1998 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved. 【出演】ブルース・リー, ジョン・サクソン, アーナ・カプリ, ロバート・ウォール, シー・キエン, ジム・ケリー, アンジェラ・マオ, ジャッキー・チェン, サモ・ハン・キンポー 【監督】ロバート・クローズ 今でも思い出す、映画館でのどよめき 『燃えよドラゴン』。言わずと知れた、世界にカンフー映画を広めた伝説的映画。ブルース・リーの鍛え上げられた肉体はルネサンス彫刻のような美を感じさせ、「アチョー! 」という怪鳥音を叫びヌンチャクを巧みに操る姿は惚れ惚れするくらいカッコよく、当時の少年達に大ブームを巻き起こした。話は勧善懲悪で、もちろんCGなど使ってなく、ハリウッド製アクション映画とは一線を画したオリエンタリズムで彩られた傑作である。 私がこの映画を見たのは中学3年の3月。2月に「日本沈没」を見てたちまち映画の虜になっていたが、話題の映画が地元の蒲映にやってくるという事で、友達数人と一緒に観に行った。私にとって生まれて初めての映画館での洋画鑑賞であった。この時の衝撃的映像体験は今でも鮮明に思い出す。立ち見満員の館内は興奮のるつぼで、ヌンチャクシーンでのどよめきは、中学生の私にも映画をみんなと一緒に見る一体感を感じさせ、映画館で映画を見る幸福を味あわせてくれた。 その後も名画座で何度も何度も繰り返し見ており、鑑賞回数では邦画の「七人の侍」と並び、洋画のトップに君臨している。 その私の原点の映画が4Kで蘇ったのだ。速攻で観に行った。素晴らしい!私は歳を重ねたが、ブルース・リーは若いまま。映画もちっとも古びていない。 現在私は障害者の方の就労移行支援施設で働いているが、うつ病などの精神障害の方や発達障害の方は、不安の先取りから頭でぐるぐる考えてしまって自分を追い込んでしまう傾向がある。そういう方々に対して、うちの施設のモットーとしている言葉がある。映画の名セリフの中で私が最も好きな言葉、ブルース・リーが稽古をつけている少年に言う。 "Don’t think. FEEL! ( 考えるな、感じろ!)" 中学生の春の映画館での体験は生涯忘れず、私の洋画第1号のセリフは、人生の座右の銘となったのである。 語り手:ドラゴン美多中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。 100% 観たい! (12)検討する (0) 語り手:ドラゴン美多中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。 2024年09月26日 / どら平太 日本映画黄金時代を彷彿とさせる盛りだくさんの時代劇 2024年09月26日 / 潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断 助けを求める人はもはや敵ではなく、ただの人間だ 2024年09月26日 / 潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断 海の男たちが下す決断を描くヒューマンドラマ more 2021年03月03日 / みやこシネマリーン(岩手県) 震災から10年…復興を続ける街で夢を贈り続ける 2021年01月19日 / 下高井戸シネマ(東京都) 住宅街の中…マンションの2階にある映画館 2018年12月12日 / シネマテークたかさき(群馬県) 観たい映画をかける映画館を地元に…一人の男が立ち上がった。 more
今でも思い出す、映画館でのどよめき
『燃えよドラゴン』。言わずと知れた、世界にカンフー映画を広めた伝説的映画。ブルース・リーの鍛え上げられた肉体はルネサンス彫刻のような美を感じさせ、「アチョー! 」という怪鳥音を叫びヌンチャクを巧みに操る姿は惚れ惚れするくらいカッコよく、当時の少年達に大ブームを巻き起こした。話は勧善懲悪で、もちろんCGなど使ってなく、ハリウッド製アクション映画とは一線を画したオリエンタリズムで彩られた傑作である。
私がこの映画を見たのは中学3年の3月。2月に「日本沈没」を見てたちまち映画の虜になっていたが、話題の映画が地元の蒲映にやってくるという事で、友達数人と一緒に観に行った。私にとって生まれて初めての映画館での洋画鑑賞であった。この時の衝撃的映像体験は今でも鮮明に思い出す。立ち見満員の館内は興奮のるつぼで、ヌンチャクシーンでのどよめきは、中学生の私にも映画をみんなと一緒に見る一体感を感じさせ、映画館で映画を見る幸福を味あわせてくれた。
その後も名画座で何度も何度も繰り返し見ており、鑑賞回数では邦画の「七人の侍」と並び、洋画のトップに君臨している。
その私の原点の映画が4Kで蘇ったのだ。速攻で観に行った。素晴らしい!私は歳を重ねたが、ブルース・リーは若いまま。映画もちっとも古びていない。
現在私は障害者の方の就労移行支援施設で働いているが、うつ病などの精神障害の方や発達障害の方は、不安の先取りから頭でぐるぐる考えてしまって自分を追い込んでしまう傾向がある。そういう方々に対して、うちの施設のモットーとしている言葉がある。映画の名セリフの中で私が最も好きな言葉、ブルース・リーが稽古をつけている少年に言う。
"Don’t think. FEEL! ( 考えるな、感じろ!)"
中学生の春の映画館での体験は生涯忘れず、私の洋画第1号のセリフは、人生の座右の銘となったのである。
語り手:ドラゴン美多
中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。
語り手:ドラゴン美多
中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。