岐阜新聞 映画部

いま、どこかで出会える作品たち

Meet somewhere

贅沢に音に浸るライブドキュメンタリー

2023年07月13日

エリック・クラプトン アクロス24ナイツ

©2023 Bushbranch Studios Ltd

【出演】エリック・クラプトン、マイケル・ケイメン、フィル・コリンズ、アルバート・コリンズ、バディ・ガイ ほか
【監督】デヴィッド・バーナード

伝説の24公演から厳選17曲が4Kで甦る

音楽に疎い私でも知っている、エリック・クランプトンという存在。

エリック・クランプトンの個人的なイメージは、ギターを抱えた一匹狼だった…これは勝手な思い込み。

エリック・クランプトンは、1945年3月30日、イギリス、ロンドン近郊のサリー州リプリーに生まれた。父はカナダ、ケベック州モントリオール出身の軍人で、エリックの誕生前に出征し、そのまま、カナダに帰国している。その時、父は16歳だった。よって、育ての親となったのは、母の母と彼女の2番目の夫だった。エリック少年は実の母(エリックを産んだのは25歳)のことを年の離れた姉と理解していた。

初めてギターに触れたのは、13歳の誕生日に貰ったドイツ製のアコースティックギターだったが、この時は一時的に興味を失い、本格的にギターに没頭するのは2年後のことだった。

1961年、16歳の時、美術学校へ入学したものの、音楽への熱は高まる一方で、学年の終わりには放校の処分を受けてしまう。ギターリストとしてはすでに注目されていたので、その後は迷いなく音楽活動に専念することなった。

数々のバンドを渡り歩き、66年に "クリーム" を結成した。

この辺りからのクランプトンなら、何となく知っているような気になる。

『エリック・クランプトン アクロス24ナイツ』は、1990年代の初頭に、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われた全42回の公演演奏から、厳選されたベストパフォーマンスを集めた、ライブドキュメンタリーである。

ミュージシャンに "旬" などないのかも知れないが、当時、クランプトンは40歳代で、表現は古臭いが、"油の乗り切った" 頃と言えるのかも知れない。

ライブではシンプルな4人編成から、ホーンセクション入りの13人と様々で、圧巻なのはロイヤル・フィルハーモニー・オーケストラを配した演奏。クランプトンは今年78歳になった。

語り手:覗き見猫

映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。

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語り手:覗き見猫

映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。

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