岐阜新聞 映画部

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エリック・クラプトンを堪能できる、珠玉の音楽映画

2023年07月13日

エリック・クラプトン アクロス24ナイツ

©2023 Bushbranch Studios Ltd

【出演】エリック・クラプトン、マイケル・ケイメン、フィル・コリンズ、アルバート・コリンズ、バディ・ガイ ほか
【監督】デヴィッド・バーナード

息づかい表情、華麗なギタープレイ。映像で見る醍醐味

ザ・ローリンズ・ストーンズ、ザ・ビートルズ、ジョン・レノン、ビージーズ。最近1年間にCINEXで上映された音楽ドキュメンタリーに登場したミュージシャンたちだ。大人は1,500円、シニアは1,000円で観られるので、それぞれのファンや音楽マニアでなくても、気軽に楽しめて心地よい気分に浸れる。そして知り合いの音楽好きのウンチクを聞くのもまた楽しい。

日本の音楽ファンの夏の楽しみといえば、フジロックやサマソニなど野外の夏フェスだが、暑い夏は体に堪えるという人には、涼しい映画館でミュージシャンの音楽映画を観るのがお勧めだ。

まずは『エリック・クラプトン~アクロス24ナイツ~』。1990年1月18日~1991年3月9日に開催されたロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでの連続公演から17曲を厳選した、珠玉の音楽映画だ。

エリック・クラプトンをこんなに集中して聴くのは初めてだが、耳に馴染みのある「クロスロード」「アイ・ショット・ザ・シェリフ」「ワンダフル・トゥナイト」「いとしのレイラ」なども入っており、初心者には嬉しい構成。全ての楽曲には、日本語の歌詞が字幕で入っており、知らない曲も置いてけぼりを食わないようになっている。

スローで切ないバラード調のブルースや、アップテンポで激しいロックナンバー。息づかいや表情、華麗なギタープレイがダイレクトに伝わってくる。これぞ映像で見る醍醐味だ。数々のラヴソングは、ド直球もあればロマンティックな歌詞もあり、そのどれもが胸に染みる。親父が懐かしむのはもちろん、若者にも是非みていただきたい音楽映画だ。

CINEXではこの後も、“MB14”がひとりでオペラ&ラップ&ビートボックスをこなす『テノール!人生はハーモニー』、ジョージ・ハリスンに捧げる一夜限りのスペシャルコンサート『コンサート・フォー・ジョージ』の公開が控えている。音楽ファン、集合!

語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

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語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

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