岐阜新聞映画部映画館で見つけた作品ランディ・ローズ B! 不世出のギタリスト、ランディ・ローズ。その素顔に迫る 2023年01月17日 ランディ・ローズ © RANDY RHOADS: LEGEND, LLC 2022 【出演】ランディ・ローズ、オジー・オズボーン、エディ・ヴァン・ヘイレン、ケヴィン・ダブロウ、ルディ・サーゾ、フランキー・バネリ、ジョージ・リンチ、ゲイリー・ムーア、ダグ・アルドリッチ、デイナ・ストラム、ドゥリュー・フォーサイス、ジョエル・ホークストラ、ブルース・キューリック、ドゥイージル・ザッパ 【監督】アンドレ・レリス アイドル的なルックスと凄みのあるギター演奏 25歳で非業の死を遂げた天才ギタリスト、ランディ・ローズ(1956-1982)のことは本作を観るまでよく知らなかった。 今では洋楽スターも、ネット上のサイトやYouTubeなどでそのパフォーマンスが簡単に見られるが、ランディ・ローズが活躍した80年代ではアルバム以外のビジュアルは、マニアックなテレビやラジオ、音楽雑誌の写真くらいしか目にする機会はなかった。そのため映画に集中し始めていた私にとってランディ・ローズがどれほどの存在なのか、当時は知る由もなかった。 本作で初めて彼のビジュアルとパフォーマンスを見たが、アイドル的なルックスと凄みのあるギター演奏はオーラ全開だ。下手するとボーカルのオジー・オズボーンより目立っているというか、見るからにカッコいい。キャーキャー言われたに違いない。 若くして亡くなったスターは神格化されやすい。特にメディアへの露出が少なかったスターは、それぞれのファンの瞼の裏だけに焼き付いており、よかったことだけが記憶される。私にとっての尾崎豊がそうであり、むしろ亡くなったあとの方がより親密度が増している。一人息子の尾崎裕哉君は、ライブで必ず父の歌を数曲歌ってくれ、「尾崎豊の伝承者」として期待に応えてくれている。 ここからは受け売りだが、ランディ・ローズは1975年にバンド"クワイエット・ライオット"を結成。一定の人気は出るもののアメリカではレコードデビューできず、唯一反応を示した日本のCBSソニーから1978年3月にデビューした。ちなみに尾崎豊も1983年にCBSソニーからデビューしている。そして1979年9月にオジー・オズボーンバンドに加入して爆発的な人気を博す。 映画の中のランディ・ローズは、人柄がよく誰からも愛されている好青年。しかしひとたびギターをかき鳴らせば、想像以上の激しさで観客の体内を音が駆け巡るのだ。不世出のギタリストである。 語り手:ドラゴン美多中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。 100% 観たい! (7)検討する (0) 語り手:ドラゴン美多中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。 2024年09月20日 / クレオの夏休み 6歳の少女のひと夏の冒険成長譚 2024年09月20日 / ボレロ 永遠の旋律 名曲 "ボレロ" の誕生を目と耳で体感する 2024年09月20日 / ボレロ 永遠の旋律 この名曲が作られた経緯を紐解く、愛と哀しみと苦しみのボレロ more 2023年03月08日 / Bunkamura ル・シネマ(東京都) 上質な映画を上質な空間で、贅沢な時間を過ごす。 2024年04月17日 / 萩ツインシネマ(山口県) 歴史ある街並みを散策途中、ふと足を止めたくなる。 2021年12月08日 / 【思い出の映画館】新宿プラザ劇場(東京都) 歌舞伎町で骨太な大作映画を観るならココ more
アイドル的なルックスと凄みのあるギター演奏
25歳で非業の死を遂げた天才ギタリスト、ランディ・ローズ(1956-1982)のことは本作を観るまでよく知らなかった。
今では洋楽スターも、ネット上のサイトやYouTubeなどでそのパフォーマンスが簡単に見られるが、ランディ・ローズが活躍した80年代ではアルバム以外のビジュアルは、マニアックなテレビやラジオ、音楽雑誌の写真くらいしか目にする機会はなかった。そのため映画に集中し始めていた私にとってランディ・ローズがどれほどの存在なのか、当時は知る由もなかった。
本作で初めて彼のビジュアルとパフォーマンスを見たが、アイドル的なルックスと凄みのあるギター演奏はオーラ全開だ。下手するとボーカルのオジー・オズボーンより目立っているというか、見るからにカッコいい。キャーキャー言われたに違いない。
若くして亡くなったスターは神格化されやすい。特にメディアへの露出が少なかったスターは、それぞれのファンの瞼の裏だけに焼き付いており、よかったことだけが記憶される。私にとっての尾崎豊がそうであり、むしろ亡くなったあとの方がより親密度が増している。一人息子の尾崎裕哉君は、ライブで必ず父の歌を数曲歌ってくれ、「尾崎豊の伝承者」として期待に応えてくれている。
ここからは受け売りだが、ランディ・ローズは1975年にバンド"クワイエット・ライオット"を結成。一定の人気は出るもののアメリカではレコードデビューできず、唯一反応を示した日本のCBSソニーから1978年3月にデビューした。ちなみに尾崎豊も1983年にCBSソニーからデビューしている。そして1979年9月にオジー・オズボーンバンドに加入して爆発的な人気を博す。
映画の中のランディ・ローズは、人柄がよく誰からも愛されている好青年。しかしひとたびギターをかき鳴らせば、想像以上の激しさで観客の体内を音が駆け巡るのだ。不世出のギタリストである。
語り手:ドラゴン美多
中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。
語り手:ドラゴン美多
中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。