岐阜新聞 映画部

いま、どこかで出会える作品たち

Meet somewhere

実録犯罪を背景にした家族の物語

2023年01月02日

フラッグ・デイ 父を想う日

©2021 VOCO Products, LLC

【出演】ディラン・ペン、ショーン・ペン
【監督】ショーン・ペン

フラッグデイは6月14日 米国の国旗制定記念日

『フラッグ・デイ 父を想う日』は、アメリカ史上最大級の贋札事件に関わったジョン・ボーゲルの事実に基く物語で、ジャーナリストになる夢を叶えた娘ジェニファーの回想形式ではじまる。

両親と弟、4人家族の幸せだった日々。絶えることのない笑顔に包まれた映像は、父ジョン(ショーン・ペン)が手にした8ミリカメラで撮られたもの。荒い粒子の映像が、儚い記憶のように、切れ切れの断片のように挿入される。

優しかった父は、家族をかえりみることなく身勝手に行動に移すことが多く、起業しては失敗を繰り返す。母は離婚を決意し、父親不在の日々がおとずれる。

幼いジェニファーとニックの姉弟は、荒れた生活をする母パディ(キャサリン・ウィニック)との生活に堪えられなくなり、父親のもとに行くことになる。優しく迎えてくれるジョンだったが、その生活にはよからぬ連中が見え隠れする、幼い子どもには不向きな環境だった。

再び、パディのもとで暮らしはじめる姉弟。やがて、母は再婚するが、義父の性的な虐待は成長したジェニファー(ディラン・ペン)を襲う。

ある日、ジェニファーはひとり家を出る。

監督はジョンを演じるショーン・ペン。クリント・イーストウッド監督の『ミスティック・リバー』(2003/日本公開04年)と『ミルク』(ガス・ヴァン・サント監督/2008/日本公開09年)で、2度アカデミー主演男優賞に輝き、監督としても『インディアン・ランナー』(1991年)のデビュー以来、高い評価を獲得している。本作は7作目(オムニバス含む)にして初めて出演も兼ねている。

ジョンは銀行強盗の重罪を犯し刑務所送りとなる。ジェニファーは犯罪者の娘というハンディをはね返し、苦学の末にジャーナリストとしての一歩を踏みだす。そんな時、出所したジョンが突然姿を現す。

ジェニファーを演じたディランはショーンの実の娘、弟ニック役のホッパー・ジャックも息子で、ディランとは姉弟。ファミリー映画の様相だが、父は引き立て役に徹し、娘の好演を引き出した。

語り手:覗き見猫

映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。

観てみたい

100%
  • 観たい! (9)
  • 検討する (0)

語り手:覗き見猫

映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。

ページトップへ戻る