岐阜新聞 映画部

いま、どこかで出会える作品たち

Meet somewhere

波瀾万丈のサクセスストーリー

2018年03月10日

グレイテスト・ショーマン

©2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

【出演】ヒュー・ジャックマン、ザック・エフロン、ミシェル・ウィリアムズ、レベッカ・ファーガソン、ゼンデイヤ
【監督】マイケル・グレイシー

粒揃いのミュージカルスコアに鳥肌!

 ヒュー・ジャックマン演じるP.T.バーナム(1810-1891)は、アメリカのショービジネスの世界では有名な実在の人物。52年のアメリカ映画『地上最大のショウ』の原題は “The Greatest Show On Earth” で、これはバーナムが宣伝文句として使ったもの。映画はサーカス団を舞台にした三角関係のラブストーリーで、アカデミー賞作品賞を受賞している。
 『グレイテスト・ショーマン』のチラシには『ラ・ラ・ランド』の製作チームが贈る…とあるので、同様のラブロマンスミュージカルを期待すると、ちょっと肩透かしを食らうかもしれない。映画ははじめ、バーナムの幼少期が描かれる。貧しい“仕立屋の息子” に生まれたが故の階級格差社会との闘い、必然的にうまれる成り上がり精神。そして最愛のパートナー・チャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)との出会いもここにある。
 成人してからのバーナムの生きざまは、まるでダイジェスト版を見ているかのようにスピーディーに描かれる。格差の象徴であった名家の娘チャリティを掠奪するように妻とし、ふたりの娘に恵まれ、商船会社の倒産で職を失い、それでも巧みな機転で劇場を手に入れ、ショービジネスの世界に立つ。出演者のフリークスを見世物のニセモノと揶揄されるが、その逆境にも毅然と立ち向かう。
 ミュージカルスコアは全9曲どれも名曲揃い(『ラ・ラ・ランド』の音楽チーム)。特に“奇跡の歌声”を持つオペラ歌手ジョニー・リンド(レベッカ・ファーガソン)が歌う「Never Enough」は鳥肌もの。でも、何でオペラじゃないのか?と突っ込みたくなりますが…。ダンスも曲芸紛いのアクロバティックな振付で躍動的。美術も圧倒的で、自在なカメラワークと融合する華麗な切れ味の編集も見事。エンタテインメントの伝説の興行師を描く極上のミュージカルと言いたいが、時間の経過を無視しているのはいささか気持ち悪い。詰め込んだドラマがほんの2、3年のことに見えてしまう…これってあり?!

『グレイテスト・ショーマン』はシネックスマーゴ、イオンシネマ各務原、TOHOシネマズ モレラ岐阜、TOHOシネマズ岐阜、大垣コロナシネマワールドなど全国ロードショー。

語り手:覗き見猫

映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。

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語り手:覗き見猫

映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。

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