岐阜新聞 映画部

いま、どこかで出会える作品たち

Meet somewhere

解放運動のため立ち上がった女性活動家たちの実話

2022年07月19日

彼女たちの革命前夜

© Pathé Productions Limited, British Broadcasting Corporation and The British Film Institute 2019

【出演】キーラ・ナイトレイ、ググ・バサ=ロー、ジェシー・バックリー、レスリー・マンヴィル、リス・エヴァンス、グレッグ・キニア
【監督】フィリッパ・ロウソープ

ボブ・ホープは暴露級のスキャンダル?周知の事実?

1970年のロンドンが舞台。シングマザーのサリー(キーラ・ナイトレイ)は、新たなパートナーに出会い、子育てを負担してもらうという理解のもと、やり残した学問を習得するため、大学への入学を決めた。しかし、厳格な母親からは不評を買い女性として、母親としての責任を回避することまでして、学問をすることの意味を問われへこんでしまう。

大学の学生たちは、学問そっちのけの勢いで、女性解放運動の気運が高まっていた。サリーは場違いな疎外感を感じつつも、活動家のジョー(ジェシー・バックリー)との出会いをきっかけに、彼女が所属する団体の集会に参加するようになる。

そこでは、近々予定されている "ミス・ワールド" の開催を阻止する計画が進行していた。

一方、"ミス・ワールド" の大会主催者サイドでは、目玉となる司会者の人選に苦戦していた。また、白人オンリーの出場者に人種差別があるのではないかという世論の声があり、その批判の火消しにも追われていた。

遠くカリブ海の島国グレナダでは予選会が行われ、夢の実現のため参加したジェニファー(ググ・バサ=ロー)は、見事にミス・グレナダに選出されたが、漠然とした違和感で、何故か素直に喜べないのだった。

『彼女たちの革命家』は、ミス・ワールドの世界大会で実際に起きた大騒動を映画化したものである。

サリー、ジョーといった女性解放運動家は現在も現役で活動している実在の人物。また、大会主催者や出場者も然り、そんな中、際立つのは、司会者として出演依頼を受けるボブホープの存在だ。

ボブ・ホープは、1903年にイギリス・ロンドンで生まれたが、1907年に家族でアメリカに移住した。その後、ブロードウェイなどでコメディアンとして活動を始めた。映画では『珍道中』『底抜け』シリーズなどが有名だが、何度かアカデミー賞の受賞式のホスト(司会者)を務めたこともある。

ミス・ワールドの司会者の依頼がボブ・ホープ(グレッグ・キニア)に来る。彼にはかつて、現在なら絶対アウトになるパワハラ、セクハラの前科があった。

コメディエンタメとして観るべきだろが素直に笑えない部分もある。

語り手:覗き見猫

映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。

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語り手:覗き見猫

映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。

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