岐阜新聞 映画部

いま、どこかで出会える作品たち

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スレンダーで気品のあるオードリーの魅力満載

2022年06月06日

オードリー・ヘプバーン

© 2020 Salon Audrey Limited. ALL RIGHTS RESERVED.

【出演】オードリー・ヘプバーン、ショーン・ヘプバーン・ファーラー、エマ・キャスリーン・ヘプバーン・ファーラー、クレア・ワイト・ケラー、ピーター・ボクダノヴィッチ、リチャード・ドレイファス ほか
【監督】ヘレナ・コーン

オードリーは外見だけでなく内面も美しい

オードリー・ヘプバーンが映画界で華々しく活躍したのは、『ローマの休日』でアカデミー賞主演女優賞に輝いた1953年(24歳)から1967年(38歳)の『暗くなるまで待って』までの15年間。計16本の映画に主演した。

アメリカでは人気のバロメーターとなる「マネーメイキングスター・トップテン」には何故か一度も選ばれていないが(ただし1999年にAFIが選ぶ歴代スター女優では3位に選出されている)、日本ではSCREEN映画大賞の歴史71年間の中でベストワン11回、ベストテン入り57回というぶっちぎりの人気を誇っている。

何故日本でこれだけ愛され続けているのか?私の推測では欧米ではマリリン・モンローやエリザベス・テーラーのようなグラマラスで妖艶なスターが好まれるが、オードリーのようなスレンダーで可愛らしくそれでいて気品のある女優は珍しく皇室に対する憧れや親しみと同じものがあるのではないか?と想像する。ちなみに私は両タイプとも好みである。

そんな日本で大人気のオードリーであるが、この正統派ドキュメンタリーを観ていると、さらなる魅力が見えてくる。

少女の頃は、父親がナチスの信奉者となったり自身はレジスタンスに協力したりと戦争により翻弄される人生を送る。

大スターとなったあとも最初の夫メル・ファーラーをはじめ男運が悪く仮面夫婦を演じており、安らかで安定した日々を中々送れない。

そして1987年頃からはユニセフ親善大使を務め、恵まれない子どもたちへの支援活動を積極的に行うようになる。

オードリーは自分の役割をよく知っている。化粧っ気が無くスポットライトが当たらなくとも生き生きと前向きに生きることで、従来のファンにもオードリーを知らない子どもたちにも夢と希望を与え続ける。オードリーは外見だけでなく内面も美しい。益々好きになってくる。

そんな彼女の魅力満載のドキュメンタリーだ。

語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

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語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

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