岐阜新聞 映画部

いま、どこかで出会える作品たち

Meet somewhere

見所満載!韓国製犯罪映画

2022年04月05日

パイプライン

©2021 [CJ ENM, GOM PICTURES, M.o.vera Pictures] All Rights Reserved.

【出演】ソ・イングク、イ・スヒョク、ウム・ムンソク、ユ・スンモク、テ・ハンホ、ぺ・ダビン
【監督・脚本】ユ・ハ

華麗でも完璧でもないバタ臭さはお家芸かも

ブランドスーツを着こなし、高級車に乗りやって来る男。実像は盗油業界でその名を轟かせる "穿孔技術者=ピンドリ" (ソ・イングク)。自らの名を汚すニセモノの存在を聞き、その不届き者を懲らしめる。

そんなピンドリのもとに、数千億ウォンの石油を盗むための大計画が持ちかけられる。その発案者はこともあろうに石油関連大企業の御曹司ゴヌ(イ・スヒョク)だった。

危ない予感が充満するその計画に乗り気でなかったピンドリだったが、巻き込まれるように参加する羽目になる。

拠点となる休業中のホテルに集まって来るのは、掘削、土木、溶接のスペシャリストの男たち、監視担当の女を加えた5名のメンバーは、それぞれに事情を抱えたワケあり者たちだった。

『パイプライン』は韓国映画が得意とする、犯罪アクションもので、のっけからのいかがわしさは、お手のものの強引さで押し切る。

送油管まで辿り着くためのトンネル掘削作業は難航し、時間に追われるうえに、曲者の仲間からは、裏切り造反が露呈し始める。

パイプラインからの盗油という話はこれまでにも見たことがあるし、トンネルを掘るという過程は、逃走話を含めれば数多く存在する。暗く危険な作業現場はスペクタクル色を高める常套アイテムでもある。

監督、脚本はユ・ハ。2004年、鮮烈な青春映画『マルチュク青春通り』でデビュー後、繊細な人間ドラマや、リアルなアクション映画をコンスタントに撮り続けている。本作は初の娯楽に徹した犯罪映画である。

ピンドリを演じるソ・イングクはテレビから映画へ進出した実力派だが、本作が8年ぶりの映画復帰作となる。

計画発案者の御曹司ゴヌ役のイ・スヒョクは、モデルから俳優に転身した経歴だが、幅広い役柄をこなし存在感を高め、俳優の地位を固めている。本作での冷淡な悪人ぶりで新たな一面を見せる。

矢継ぎ早に訪れる危機への対応とその展開は、ツッコミ所満載だが、それもご愛嬌。見どころ満載の娯楽映画をご堪能いただきたい。

語り手:覗き見猫

映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。

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語り手:覗き見猫

映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。

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