本場を堪能できるブロードウェイシネマ第2弾
2021年08月03日
ジャニス・ジョプリン
©Jason Niedle
【出演】ジャニス・ジョプリン役:メアリー・ブリジット・デイヴィス、オデッタ/ベッシー・スミス/ザ・シャンテルズ役:オーリアナ・アンジェリーク、アレサ・フランクリン/ニーナ・シモン/ブルース・ウーマン/ザ・シャンテルズ役:アシュリー・テイマー・デイヴィス、エタ・ジェイムス/ザ・シャンテルズ役:タウニー・ドリー、ブルース・シンガー/ザ・シャンテルズ役:ジェニファー・リー・ウォーレン
【脚本・演出(舞台版)】ランディ・ジョンソン
メアリー・ブリジット・デイビスの見事な歌唱によるジャニスの再現
『ジャニス・ジョプリン』は、ブロードウェイを中心とした海外の優れた舞台を、字幕付きで映画館でゆっくりと楽しめる、というコンセプトで誕生した「松竹ブロードウェイシネマ」のプログラムで、4月にCINEXでも上映された『キンキー・ブーツ』に次ぐ第2弾となる。
舞台版は、2013年、ニューヨークのライセウム・シアターでオープニングを迎え、141回の公演の後、2019年まで、全米でツアー公演を続けた。
ジャニス・ジョプリンは、1943年アメリカ・テキサス州に生まれた。父は地元の燃料関連の大手企業"テキサコ"に勤める労働者で、母と、6つ年下の妹ローラ、8つ下の弟マイケルとの5人家族だった。幼い頃から、ブルースを聴く環境で育ち、地元の聖歌隊にも所属した。
高校時代にフォーク・ミュージックにのめり込むようになり、大学を中途退学した後、サンフランシスコでフォークシンガーとしてプロの音楽活動を始めている。いくつかのバンドでボーカルを務めたが、注目を集めたのは1967年のモントレー・ポップ・フェスティバルでの演奏で、"フェスの女王"と呼ばれるきっかけとなり、その評価はたちまち高まった。
ブルース、ソウル、ロックというジャンルを超えたシンガーとして絶頂期を迎えていた1970年、27歳の若さで急逝する。死因はヘロインの過剰摂取と言われている。
個人には音楽には疎いので、ジャニスの存在を知るのは、映画『ローズ』(マーク・ライデル監督/1979/日本公開80年)を観た後のことになる。ベット・ミドラーが演じたヒロイン・ローズは、ジャニスをモデルとしている。
本作はコンサート構成でストーリーはない。歌の間のMCを案内に、コーラスガールによって、ジャニスに影響を与えたとされる女性シンガーのアレサ・フランクリン、ニーナ・シモンなどが登場するが、これは音楽的な知識が必要で些かハードルが高い。純粋なミュージカルを期待されると肩すかしを喰うのでご注意あれ。
語り手:覗き見猫
映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。
語り手:覗き見猫
映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。