岐阜新聞 映画部

いま、どこかで出会える作品たち

Meet somewhere

本好きのプロで、筋金入りのマニアで、聡明な変わり者たちの映画

2021年06月02日

ブックセラーズ

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【監督】D.W.ヤング

フラン女史の毒舌に爆笑。変人を語るには変人だ

私が現在勤めているNPOの理事長は、私の前職である地図製作会社の大先輩であるのだが、そもそも知り合ったのは、氏が地図会社を辞めた後に始めた古本屋のお客としてである。

古本屋自体は大手チェーンが跋扈する前に畳んだのだが、氏が語る掘り出し物を手に入れた時の興奮冷めやらぬ話は、今でもとても面白い。

私は老眼になってからは積極的には本を読まなくなったが、20年前までは古本を求めて関西遠征をしたり、芥川賞・直木賞の発表の日、購入してない受賞作の初版本を求めて、名古屋市中の書店を駆けまわるのは恒例行事であった。

本作に出てくるブックセラー達は、私の様なありふれた本好きなど足元にも及ばない本好きのプロであり、筋金入りのマニアであり、聡明な変わり者である。

ジャンルは色々。ダ・ヴィンチの手稿を2800万ドル(約28億4千万円)で手に入れたビル・ゲイツのような希少本収集家。

「若草物語」のオルコットが偽名で書いたパルプ小説を発掘するなど、知られざる作家の裏面研究家。

「フランスの古い詩集」とか「ヒップホップに関する雑誌」や「アフガニスタン関係の書籍」など、テーマに沿った書籍を収集するマニア。

安く仕入れて高く転売する、日本では「せどり」といわれる古書ビジネスに携わる人たち。

映画に出てくるラスベガスの質屋を舞台にした「アメリカお宝鑑定団ポーンスターズ」(2009年~)は、私も大好きな「開運!なんでも鑑定団」(1994年~)のアメリカ版だ。

登場する中でも、作家のフラン女史の歯に衣着せぬ毒舌ぶりには、何度も爆笑させられた。変人たちを語るには変人である。

私は「いつか読む」という屁理屈をつけて「ツン読」だけの本をスチール製の物置に置いておいたが、邪魔者扱いされた家族から「片付けろ」の命令の元、8割がたすでに処分した。「理解無き者に災い有れ!」などとは口が避けても言えません。

語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

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語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

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