岐阜新聞 映画部

いま、どこかで出会える作品たち

Meet somewhere

美味しそうなスイーツが食べくなる、お勧めのデートムービー

2021年01月22日

ノッティングヒルの洋菓子店

© FEMME FILMS 2019

【出演】セリア・イムリー、シャノン・ターベット、シェリー・コン、ルパート・ぺンリー=ジョーンズ
【監督】エリザ・シュローダー

日本のスイーツの代表は、抹茶ミルクレープか最中か?

 私はお酒大好きな左党であるが、Fitbitで体調管理している健康オタクでもある。食べ物のおおよそのカロリーは把握出来ており、たまに人から饗されるショートケーキは約350kcalだと密かに計算しながら、美味しく食べている。

 日本では中華料理屋はもちろん、フレンチやイタリアンのレストランを始めネパールやモンゴル料理屋まであるのに、イギリス料理屋は聞いたことが無い。あっても食べに行きたいとは思わない。まずいイメージしかない。

 でも紅茶の国イギリスに行くことができたら、アフタヌーンティーと共にスイーツを食べてみたいミーハーの私ではある。もちろん夜は、パブでフィッシュ・アンド・チップスをつまみながら、スコッチを味わうわけだが。

 本作は、一緒に夢を叶えようと思っていた亡き親友サラのために、粉骨砕身努力して、人気スイーツ店となるまでの物語だ。サラと一緒にやる予定だったイザベラ(シェリー・コン)、サラの娘クラリッサ(シャノン・ターベット)、サラと絶縁状態だった母ミミ(セリア・イムリー)に加え、サラの元恋人で二つ星レストランのパティシエ・マシュー(ルパート・ペンリー=ジョーンズ)の4人が織りなすドラマは、面白おかしく語られる。

 ただ日本のテレビドラマには、レストランを舞台にした名作も多く、それに比して新鮮味が感じられないのは映画の責任ではなく、見る側の問題というか私の問題である。

 むしろ本作は、映画に登場する世界各国の美味しそうなスイーツが主役であって、ストーリーは刺身のつま、いやスイーツを彩るカラースプレー(ミニチョコ)なのである。

 色とりどりのスイーツは、甘いもの好きな女子の幸せそうな顔が目に浮かんでくる。私はモンブランで付き合かと、想像を逞しくさせるのだ。

 ところで映画に出てくる日本のスイーツの代表は「抹茶ミルクレープ」?イヤ日本のスイーツは「最中」だ(ミルクボーイ)。

語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白さから映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

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語り手:ドラゴン美多

中学三年の時に見た「日本沈没」「燃えよドラゴン」のあまりの面白から映画の虜になって四十数年、今も映画から夢と希望と勇気をもらっている、ファッションチェックに忙しい中年のおっさんです。

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