岐阜新聞 映画部

いま、どこかで出会える作品たち

Meet somewhere

スパイダーマンは悩める高校生

2019年08月06日

スパイダーマン ファー・フロム・ホーム

【出演】トム・ホランド、サミュエル・L・ジャクソン、ゼンデイヤ、コビー・スマルダーズ、ジョン・ファヴロー、J・B・スムーヴ、ジェイコブ・バタロン、マーティン・スター
【監督】ジョン・ワッツ

元気印マーベル映画で暑気払 自在の空中浮遊は酔いに御注意

 昔々、上映の始まり、ハリウッド映画ではお馴染みのトレードマークがスクリーンに映し出された。そのいくつかは今も現存するが、よく見ると社名やロゴが微妙に変化しているのが分かる。映画会社の色を象徴するものでもあったが、今やその存在感は著しく薄い。

 そんな中、マーベル映画というのは元気のいい映画製作集団で、そのロゴは映画館の外でも、例えばファッションの一部として見かけることも多い。作品も大ヒット作が目白押しで、続編という枠を超えて、関連作が公開され続けている。個人的には、続々と登場する既定のキャラクターに途中で置いてけぼりを食うことがあり、マーベル映画を語るには荷が重いと言わざるを得ないのだが…。

 スパイダーマンはマーベルコミックスの1作として1962年に初登場している。実写映画化は2002年が最初で、サム・ライミ監督、トビー・マグワイア主演。今作が7作目にあたり、2017年の『スパイダーマン :ホームカミング』の再始動編の続編となり、主要なキャラクターは受け継いでいる。

 ピーター・パーカー(トム・ホランド)は、普段は普通の高校生で、間近に控えたヨーロッパへの研修旅行で、想いを寄せているMJに告白しようと決意を固めている。そんなピーターにニック・フューリーから呼び出しの連絡が入るが、それどころではないピーターは無視してしまう(注・フューリーが何者かというのは、初心者はスルーして)。

 ピーターは最初の目的地ヴェネチアに到着する。そこで遭遇するのは変幻自在の水の魔人で、スパイダーマンスーツを着ていないピーターは思うように戦えない。その窮地を救うのはミステリオと呼ばれる新ヒーローだった。

 名所めぐりの観光気分で容赦ない破壊には目をつぶり、世界観に没入すれば、暑気払いにはうってつけの映画だ。

語り手:覗き見猫

映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。

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語り手:覗き見猫

映画にはまって40数年。近頃、めっきり視力が衰えてきましたが、字幕を追う集中力はまだまだ大丈夫です。好きなジャンルは? 人間ドラマ…面白くない半端な回答…甘い青春映画も大好きです。

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